昨夜から、派手な記者会見の様子が
繰り返しテレビで流されているが、
例のライブドア騒動の際に、
一方的な検察側からの情報操作で世論が形成されていったことを
考えれば、
これは一種の“逆情報操作”とも言うべき、
村上氏サイドの巧妙な“戦略”といえるだろう。
大体、一つの大きなニュースが世に登場した時、
人々の記憶に残るのは、
最初の段階で出てきた情報だけであって、
その後の捜査の進展状況だとか、
訴訟において明らかにされた情報、といったものは、
毎日くまなく新聞に目を通しているような奇特な人(笑)を
除けば、得てして見過ごされがちだからだ。
昨日テレビを見た人は、
胡散臭いと思いつつも、
「聞いただけ、だけどそれもルール違反だから罪を認める」
という村上氏の弁解がどこか頭の片隅に残るから、
仮にこの記者会見なしに、
「村上が諸悪の根源である・・・」的な情報が
垂れ流された場合と比べれば、
後々のダメージを抑えることができるのは間違いない。
まあ、本当のプロフェッショナルが、
自分のことをプロというかどうか、とか、なんてことを
大して頑張ってもいないし、大した税金も納めていない、
自分がいうのも何なので(笑)、
とりあえず今回は、
村上氏の高度な戦略に敬意を表しておくこととしたい。