そして誰もいなくなった。

スポーツ面を開いて小さな見出しがパッと目に入った。
そして笑った(苦笑)。

「J1のFC東京は15日、J1千葉から日本代表候補のMF羽生直剛(28)が完全移籍で加入すると発表した。同じ千葉のDF水本裕貴(22)、MF山岸智(24)も日本代表合宿中の鹿児島県指宿市で、移籍が決まったことを明らかにした。」(日本経済新聞2008年1月16日付朝刊・第41面)

ウォーターボーイズの片割れ(水野晃樹選手・セルティック入団決定)の方が移籍するのは、1年以上前から予想されていたことだったし、他に動きがあるとしても佐藤勇人選手くらいだろう、と思っていたのだが・・・


もう笑うしかない。


2005年の秋、イビチャ・オシム監督の名声がJの世界に轟いていた頃、オープンしたフクアリをサポーターが埋め尽くした。


だが、そこから坂道を転がり落ちて、今年のシーズンが始まる頃には誰も残らない。


イビチャ・オシムは代表監督となってチームを去り、その息子は昨シーズン終了、失意のうちにチームを追われた。


選手達といえば、

GK17 櫛野亮  → 名古屋(06末)
DF4 水本裕貴 → G大阪(07末)
DF5 ストヤノフ→ 広島(07途中)
MF2 坂本将貴 → 新潟(06末)
MF6 阿部勇樹 → 浦和(06末)
MF8 水野晃樹 → セルティック(07末)
MF16 山岸智  → 川崎(07末)
MF22 羽生直剛 → FC東京(07末)
FW10 ハース  → 退団(06末)
(これに加えて佐藤勇人選手の移籍も有力)

と、当時のピッチに立っていたレギュラー格の選手で、チームに居続けてくれているのは、大ベテランのGK・立石智紀選手と満身創痍の巻誠一郎選手くらいしかいない(坂本隊長と櫛野選手は今季復帰するようだが・・・)。


もちろんかつては“暗黒蹴球団”と言われたジェフのこと。過去にも同じような“総入れ替え”状態がなかったわけではないのだが(理由は様々なれど、佐藤寿人山口智酒井友之鈴木和裕といった若手有望株が次々と消えていった時代は確かにあった)、ギリギリの状態でチーム力を保ち続けていた祖母井GMは、もはや千葉にはいない。


こうなってしまった以上、今季のJ1残留など望むべくもないだろう。


筆者としては、せめて「入れ替え戦までは」見せ場を作ってくれることを、ただただ願うのみである。