白鳥は再び羽ばたけるのか?

先週の悪いイメージを引きずったまま大会に入ってしまったのか、浅田真央選手のスランプはますます深刻な状況に陥っているようで、今週のロシア大会ではSP、FS通して、とうとう最後までトリプルアクセルの“ト”の部分にすら、お目にかかることはできなかったような感じだった。


SPが終わった後の、キスアンドクライでの沈鬱な表情を見ていると、メンタル的に明らかに負のスパイラルに入っているようで、テレビ桟敷から見守るしかないファンとしては、心配なことこの上ない。


2戦終えて、2位、5位だから、浅田真央選手のGPファイナルへの出場はおそらく絶望的。


そして、4年前とは異なり、今回の五輪選考ではGPファイナル最上位で「1枠」取られてしまうことを考えると、最終選考会(日本選手権)で「2枠」をめぐる厳しい戦いに挑まざるを得ない、浅田選手陣営の状況が極めて苦しいのは間違いないのであるが・・・。



4年前の荒川静香選手も、GPシリーズはフランス、中国と3位が2回でファイナル出場権なし。そして、日本選手権も3位。


当時、選考基準如何にかかわらず、安藤美姫選手の「1枠」が確定的な状況であったことからすれば、実質2枠の争いに滑り込んで、本番で結果を出したわけで、あのシーズン前半の荒川選手のコーチがタラソワだったことを考えると、何とも奇妙に符合している。


当時既に24歳で、頂点に立った栄光も、五輪選考落選やスランプといった挫折も存分に味わってきていた荒川選手と、ジュニア時代から大きな躓きもなくここまで来ていた19歳の浅田真央選手を比較するのはあまりに気の毒かもしれないが、無責任なファンとしては、ここから2カ月、そしてさらにその先の2か月で、状況が大きく変化することに、一縷の望みを託してみたい。

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