捨てる神あれば拾う神あり?

本保芳明・観光庁長官(60)が来年1月4日で退任し、後任に大分フットボールクラブ前社長の溝畑宏氏(49)が就任することになった、というニュース。


年末から新年にかけての異動人事、ということもあって、新聞報道等では、「更迭」の見出しも躍っているのだが、観光庁発足が昨年10月で、現長官の在任期間が1年を越えていたことなどを考えると、退任人事自体はそんなに驚くようなことではないんじゃないか、と思う。


驚かされたのは、むしろ後任者の人選のほうだ。


昨年の大躍進から、今年の成績不振、そしてそれに輪をかけるような経営不振によって、「大分トリニータ」の運営会社社長の地位を追われた溝畑氏が、こんな形で“古巣”の霞ヶ関に戻ってくるなんて、つい半年前には誰にも想像できなかったことだろう。


未だにJリーグの追加融資が受けられなくて苦しんでいる*1大分のサポーターは皆複雑な思いをもっているだろうし、溝畑社長の辞任が決まった時に、http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20091122/1259079151のような擁護記事を書いた自分としても、「大分の傷が癒えない」うちから、畑の違う世界でこの方が表舞台に再び登場するのはどうなんだろうなぁ、という思いはあるのだが、これって、単なる日本人的感情論だろうか・・・


49歳の若い「長官」が、発足して間もない新しい庁の中でどこまで手腕を発揮していけるのか、そして、周囲の雑音をどうかわし、乗り越えていくのか、というところが、これからの見ものになるんじゃないか、と思っている。

*1:しかもクラブの傷んだ財務状態を健全化しない限り、J1復帰もままならない。

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