これも一つのドラマ

昨年12月17日に死去した涌井紀夫最高裁判事の後任に、白木勇・東京高裁長官が任命されることが決定されたそうである*1。1月15日付。


Wikipedia掲載情報によれば、白木長官は、1990年に竹崎・現最高裁長官(88年)、山室元判事(89年)に続いて陪審・参審制度調査のためイギリスに派遣された、という経歴の持ち主。


裁判員裁判導入2年目を迎え、引き続き制度定着に尽力している最高裁(特に竹崎長官)としては、司法行政側から刑事訴訟にかかわっていた白木長官の“昇格”は、願ってもない人事、ということなのかもしれないし、今後「裁判官」として、どのような意見表明をなされるか、という点についても注目されるところである。


だが、個人的に一番興味を惹かれたのは、白木長官の生年月日が、「1945年2月15日」だったということだ。


以前、当ブログに平成21年11月末時点で在職されていた最高裁判事の任期満了(予定)日を整理して並べたことがあるのだが*2、これによると、もし涌井判事の急逝という事態がなければ、次の「裁判官枠」の判事交代は堀籠幸男・現判事が定年を迎える本年6月中旬までなかったはずで、本年2月に定年を迎える白木長官が最高裁判事に昇格する目もなかったように思われる・・・。


人事の世界が、ちょっとした偶然でガラッと変わるというのは良くあること。


今回の人事の裏に、どのようなからくりや駆け引きがあったのかは分からないが、人生の面白さの一端を見たような気がして興味深い。

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