この日最終回を迎えた『コード・ブルー』の“2nd season”は、近年の民放のドラマの中では稀に見る良い出来だった。
“1st season”の時(2008年7-9月クール)は、ジャニタレと演技下手な人気若手女優を集めただけだろう、と、ミスチルの曲が流れるエンディング以外はあまり真面目には見ていなかったのだが(実際ストーリー自体も『救命病棟24時』の焼き直し、という印象が強くて、あまり興味をそそられなかった)、この2年間でレギュラー陣の俳優・女優が著しい成長を遂げた(?)を見せたせいか、(江口洋介とはかぶらないw)ちょっと軽めのドクター(椎名桔平)がメンバーに入っていい味を醸し出していたせいか、それとも日常に辟易して心が(2年前以上に)ささくれ立ってるせいか、今回は、ハンカチ片手に本編に張り付き状態*1。
初期の「ER」的な“プロ医療ドラマ”路線を少々弱め、“1st season”で築いた各フェローのキャラクターを伏線にした、人間ドラマ的要素がふんだんに盛り込まれていたのも良かったのだろう。
ベタなエピソードを引っ張り過ぎず、適度に余韻を残しながら複雑なストーリーを予定調和的にまとめていく(そして、ここぞという場面でミスチルを入れる(笑))、筋のいい脚本と効果的な演出は、実に見事だったというほかない。
まぁ、自分が弁護士だの検事だのが主人公になっているドラマを、(たとえ、それがどんなにシリアスなドラマでも)、苦笑いなしには見れないのと同じで、医療関係者にしてみれば突っ込みどころ満載、というところは多かったんだろうと思うけど、その世界を知らないがゆえにフィクションとして楽しめた、ということで、それはそれで良かったんじゃないかと思う。
若干見逃しているところもあるので、あらためてDVDで見てみたいのだが、発売はもう少し先になるようだから(7月予定)、その前にもう一度“1st season”でも見返しておこうかな、と。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/02/18
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*1:元々涙腺が強い方ではないとはいえ、これだけ毎回泣かせてくれるドラマは久しぶり、のような気がする。