初戦ギリシャ戦で快勝した勢いそのままに、勇躍アルゼンチンに挑んだ韓国代表だが、結果は、テベス、メッシといった主力級に思う存分力を発揮させたあげく、初戦では決して調子がいいとは言えなかったイグアインにハットトリックを達成させてしまう大惨敗。
試合のすべてを通じて見たわけではないが、韓国代表もマイボールの時は、おそらく初戦と同様に、スピードを生かした小気味いい戦いを展開していたのだろう。
前半終了間際に、イ・チョンヨンが見せた、相手DFの隙を見逃さない動き(&一矢報いるゴール)もなかなかのものだった。
だが、正面から戦いを挑んだ結果が得失点マイナス3。
前の試合で負かしたはずのギリシャが、ナイジェリア戦で息を吹き返してしまったことを考えると、この大量失点はいかにも痛い*1。
勝つには勝ったものの、我らが日本代表の初戦の戦い方には玄人筋からそれなりの批判も出ているようだし、元々負けてナンボの第2戦だけに、果敢なチャレンジを期待する向きもあることだろう。
だが、リアリズムに徹して、初めて初戦で勝ち点3を奪った、というこの好機を逃すわけにはいかない。
まだまだ歴史の浅い日本代表が更なる進化を遂げるためには、いいサッカーを見せる前に「結果」を残さないといかんのだ。
なので、“退屈”と言われようが“凡戦”と言われようが、0対1、あるいは1対2くらいの(要は最少スコアの)戦いで済ませることを念頭において、試合を進めてくれればなぁ、と思っているところである*2。
どんなに強い相手でも、守備をがっちり固めればそうそう点は取れない、というのは、スイスや北朝鮮も証明したところだし*3、リズムにさえ乗せなければ、オランダとて、バカ勝ちできるほどの勢いは未だ持ちえていない、と思うので・・・。
前半の早い時間帯に、長谷部→本田のホットラインでDFの裏を突いて先制、でもしようものなら、面白い展開になるんだろうけど、過剰な期待はしないでおく。
とにかく、今日の失点を最少にとどめて3試合トータルで2位以内に入ること。それが日本代表に求められる最大かつ最低限のミッションだと思うから。