いよいよW杯もクライマックスに向けて、来るところまで来た感じがする今日この頃。
日本戦で盛り上がっていた頃は眠い目をこすりながらテレビにかじりついていた俄かファンたちも、この辺のカードになってくると興味がなくなってくるようで、準決勝まで観戦しようというツワモノは、もはや少数派であることを自覚しながら臨戦態勢を整えているところである。
歴史に残る戦いになりうるのは、あさって未明のドイツ対スペイン戦の方で、今夜(あす未明)のオランダ対ウルグアイの方は、退屈な試合になりそうな気もするので、本当に起きてライブで見るかどうかは悩ましいところだけど・・・。
ちなみに素人的な予想をすると↓な感じ。
ウルグアイ対オランダ
前の試合ですっかり現地でのヒール的存在になってしまった上に、主力のFWまで欠いている手負いのウルグアイにとっては、今のオランダは正直厳しい相手だろう*1。
とはいえ、オランダとて一次リーグから指摘されているディフェンスラインの弱さは、ほとんど改善されていないように思われるわけで、ファンボメルの壁さえクリアして、相手陣内にカウンターで切り込んでいけば、得点チャンスは一度や二度ではなく訪れるはず。
元々ファンペルシはここ数戦精彩を欠いているし、あとはロッベンを苛立たせて、シミュレーションで退場に追い込めるくらいフラストレーションを貯めさせれば、ウルグアイにも勝てるチャンスはあるんじゃないかな、と思っているところである*2。
個人的には、新しい大陸でW杯の原点に返る、という意味でもウルグアイに頑張ってほしいと思うところなのだが。
スペイン対ドイツ
EURO2008の決勝と全く同じカードだが、あの時に比べてドイツは進境著しい。今大会の勢いだけで見れば、ドイツの方が明らかに有利な状況だと思う。
もっとも、ミュラーがイエロー累積で出場停止になっている、というのがどう出るか。
自慢の“つなぐカウンター”の一番要の選手がいなくなる、というのは正直大きいような気がして、智将・レーヴ監督がその辺にどういう手を打ってくるのか、というのが一番気になるところである。
スペインは、フェルナンド・トーレスを先発メンバーから思い切って外す*3荒療治に打って出られるかどうか。
毎試合、後半トーレスを下げてから一気にボールの回りが良くなるようなところがあるだけに、何としても先制したいこの試合では*4、悠長にトーレスの“復活”を待っている暇はないはずだから・・・。
今大会では攻撃の華麗さばかりが強調される両チームだが、DFの方も双方かなりの力を持っているだけに、ロースコアでしのぎ合う、息をのむような試合になるのではないか、と密かに期待しているところである。
栄光が間近に近付いている分、準々決勝までに比べると慎重で退屈な試合になりがちなここからのカードではあるが、ちょっとでも目の覚めるようなシーンに、たくさん出会えることを願いたい。
*1:ロッベンが復帰したうえに、スナイデルが尻上がりに調子を上げているゆえに・・・。
*2:いかに鉄壁のウルグアイDF陣といえど、スナイデルとカイトまでまで潰すのは難しいだろうが、ロッベンという選手には苦しくなれば苦しくなるほど、自分のドリブルに固執してバランスを崩す傾向があるだけに、突くとすればそこしかないだろう。
*3:セスク・ファブレガスが前の試合で負傷した、というのが気になるところではあるが、他にペドロもいるしジョレンテもいる。
*4:ドイツに先制されたチームがどういう運命をたどるかは、1回戦、準々決勝で無残に敗れ去ったチームが証明している。かの2チームに比べれば遥かにDFが安定しているスペインとはいえ、やはり追いかける展開にするのは避けたいところだろう。