参院選「一票の格差」訴訟・第1ラウンドの衝撃

ここ1、2年ブームが続いている「一票の格差」訴訟。

09年衆院選の方は、最高裁大法廷の判決を待つばかりとなったが、その間に、昨年7月の参院選をめぐる訴訟も各高裁・支部での判断が出そろった。

「昨年7月の参院選(選挙区)で最大5倍の「1票の格差」が生じたのは憲法違反として、金沢市の男性が選挙無効を求めた訴訟の判決で名古屋高裁金沢支部山本博裁判長は28日、「違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態が生じていた」と指摘した。

驚くべきことに、昨年7月参院選をめぐる各高裁の判断においては、全て「不平等状態」の存在が指摘されている(あくまで升永英俊弁護士らが関与している訴訟に限られるようであるが)。

衆議院以上に大きい「最大5倍」という格差の存在が、高裁の裁判官を“一言居士”にさせたのはもちろんだとしても、升永英俊弁護士らのこれまでの執拗なまでの運動が、裁判所の判断に少なからず影響を与えていることも否定できないのではなかろうか。


ちなみに、昨今の国会情勢を見ると、衆議院についてはいつ解散になっても不思議ではないような状況で、歴史的な大法廷判決(?)を待たずに解散になってしまう可能性も皆無ではない(その場合、訴えの利益がない、として、せっかくここまで進んできた裁判が決着を見ずに“消えて”しまうこともありうる)。

それだけに、今回の参院選の格差訴訟の大法廷審理の行方には注目されるところなのであるが(こちらはよほどのことがない限り、判決が出される前に、訴えの利益が消滅することは考えにくい)、果たしてどうなることやら・・・