日本が出ていないコパ・アメリカを散々地上波で中継してるのに、「ワールドカップ」の放送枠をBSにしか設けていない某国営放送のイケてなさは、この際置いておこう*1。
W杯過去2大会連続優勝、欧州選手権過去5大会連続優勝。世界ランク1位こそ米国に譲っているものの、紛れもない“女子サッカー大国”であるドイツに、完全アウェーの状況で勝った。
これがどれだけ素晴らしいことか。
クラブW杯に出場した日本のJクラブが、フルメンバーのFCバルセロナに勝った・・・それくらいのインパクトはある。
「予選リーグは何が何でも1位で通過しないとダメ。2位なら決勝T初戦の相手がドイツだから・・・」
という報道を大会前に何度も目にしていたから、眠い目をこすりながら見たイングランド戦であっさり敗れた時点で、個人的にはあまり多くを期待してはいなかったのだけど、この日、朝起きて、「1-0」というスコアを聞いたとき、とてつもない驚きと喜びと、そして、試合を120分見届けられなかったことへの激しい後悔に襲われた。こんなのちょっと記憶にない*2。
延長後半3分の、“澤にしか出せない絶妙のラストパス”と、それに見事応えて、角度のないところから相手ゴールに突き刺した“丸山桂里奈の意地のゴール”*3。
今夜も何度となく見たし、おそらく明日以降も何度もVTRで流れるであろう決定的な瞬間。
でも、本当に心を揺るがすような瞬間は、それまでの110分近い時間帯と、先制した後の10分ちょっとの間にも、数多く散りばめられていたはずで、それを見られなかった悔しさは未だ残る。
あとは、この準々決勝が単なる通過点だった、ということになってくれることを願うしかないのだけれど・・・*4。
*追記
記事書き終わった後、テレビを付けていたら、F1中継の後に、日本対ドイツ戦の「ダイジェスト」が始まったのを見て、ようやくNHKが地上波で流さなかった理由がわかった。犯人は、こっちの局だったのか・・・。
*1:仮に地上波で放送されていたとしても、あの時間にライブで見ていた自信は自分にはないし、ちょっとはサッカーに関心がある視聴者でも、多くは同じような行動パターンを取っただろうから、一概に放送局ばかりを責めるわけにもいかない。
*2:強いて言えば、「ハーフタイムの間に寝てしまったら、リバプールが一気に3点取って優勝してしまった」数年前のCL決勝の時の後悔に近いが、悔しさはその比ではない。
*3:世界も経験した28歳は、ブログが炎上したくらいではめげなかった(笑)。
*4:スウェーデン戦と言えば、アフロの荒川のゴールで勝って“なでしこ”ブームのきっかけを作った、というアテネ五輪での対戦が印象深いのだが、それ以前の対戦記録を見ると、かなり豪快に負けた試合も多々あるようだ。体力的に厳しい日本としては、相手の隙を付いて早目に試合を支配しないと苦しいかもなぁ、というのが、個人的な予想なのだが果たして・・・。