荒れるレースの究極型。

「新設G1」というイメージが頭にまだ染みついているのに、気が付くと今年で「10回目」を数えることになってしまったヴィクトリアマイル

このレースで、桜花賞以来2年ぶりの優勝を飾り、初代女王の栄冠を手にした(そして、5歳にして、海外遠征、秋のG1善戦、ともう一花咲かせた)ダンスインザムードも、もう7頭の仔を持つ母となってしまっているのだから、時が経つのは恐ろしく早い。

そして、そんな中迎えた今年のレースは、過去9回紡いできた歴史を寄せ集めたような、実に象徴的な結末となった。

5番人気のストレイトガールが優勝、12番人気のケイアイエレガントが2着に続き、さらに最低人気のミナレットが3着に飛び込んで、3連単は約2070万円、ワイドの一番安い配当でも5000円台、というG1史上稀にみる大荒れの展開・・・

去年も、その前の年も荒れた*1、という記憶だけはしっかり残っていたレースだったから、自分も人気を集めていたオークス馬(ヌーヴォレコルト)や、前哨戦で好走したメンバー*2は全部切って、レッドリヴェール、という昔の名前*3(3番人気)に賭けていたのだが、現実は、そんな浅い予想を遥かに超えてしまったのである*4


最近、いろいろと立て込んでいるおかげで、週末と言えどもなかなかテレビの前で穏やかな気持ちでレースの実況を眺めることができていない。
なので、今日も外出先でワンセグの画面をチラチラ見ていたのだが、なんかすごく気持ちよく逃げている8枠の馬(ミナレット)がいるなぁ、と思っていたら、あれよあれよと直線まで粘り込み、このまま行くのか、と、画面の中のゴール方向に視線を向けたところで、豪脚一閃、一気に赤い帽子のストレイトガールが交わし去っていく*5。で、ふと我に返って、勝ち馬の後ろで逃げ馬に絡んでいたのはどの馬?と、スローVTRを見たら、ノーマークだった4枠7番の馬・・・

さぞかし、レース後のスタジオは大騒ぎだったことだろう。


いかに荒れるレースだからといっても、データ的に言って、今回の結果を予測できる材料は少なかった。

勝ち馬に関しては、フジキセキ産駒、というのが、数少ない有利なポイントで、過去にコイウタエイジアンウインズ、という単勝4ケタ台の勝ち馬を輩出した実績があったのだが*6、この馬に関しては前走が高松宮記念で、しかも惨敗、という珍しいローテーション。前年、このレースで3着に入った時は、高松宮記念も3着だったから、臨戦過程からして一回り力が落ちたかな、と思っても仕方がないところである。

しかも、ストレイトガールと、2着のケイアイエレガントは、いずれも6歳馬。

元々、3歳戦で活躍していた早熟系の馬が勝つことが多く、過去9回の勝ち馬も全て4歳(6勝)、5歳(3勝)から出ている(6歳以上の馬は、3着2回というのが最高の成績である)ことを考えると、バッサリ切りたくなるタイプの馬である。

こうなってくると、データ勘を狂わせない、という観点から、下手に当てなくてよかったのかもしれない。


さすがに、来週、再来週ともなれば、今日の東京コースのように、逃げ、先行の馬がそのまま馬券に絡む、ということは考えにくくなるだろうが、人間は学習する生き物だけに、今日みたいな可能性もあることを、ほんの少し意識しておかねば、と思っているところである。

*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20140518/1400436264

*2:元々、阪神牝馬Sや中山、福島の牝馬Sといったレースの上位馬は、このレースではあまり走っていない。

*3:新馬戦から阪神JFまで3連勝。桜花賞ハープスターの2着に入った後はしばらく低迷していたが、前走、休養明けで0秒6差に入った(しかも最後、よく伸びていた)ということもあり、個人的には注目していた。どこの予想紙も考えることは同じだったようで、当日は思いのほか人気になってしまっていたが・・・。

*4:リヴェール自身もうまく先行して4着には粘っているから、悪い予想ではなかったと思うが、馬券に絡まなければ4着もビリも変わらない。

*5:後で見たら3ハロン33秒0。恐れ入った。

*6:8頭出走して2勝、という実績だった。

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