最近、馬主として有名な方々の訃報を見かける機会が多いような気がするのだが、今回も悲しいニュース。
細川益男氏(ほそかわ・ますお=ホソカワミクロン会長)
3月31日。肺炎のため死去、85歳。
(略)
マチカネタンホイザなど多くの競走馬の馬主として知られ、1997年の菊花賞を制したマチカネフクキタルも保有していた。
(日本経済新聞2010年4月6日付朝刊・第39面)
G1馬の「フクキタル」よりも、ミドル〜ロングディスタンスで堅実に走った「タンホイザ」の方を先に紹介するあたりが、競馬通の日経紙らしい*1。
G1レースは掲示板止まりに終わることが多かったものの、重賞4勝。“最後の芝二千の高松宮杯勝ち馬”なんて称号も持っていたりする。
他にも、「ジンダイコ」とか「アレグロ」とか、「フクキタル」のおまけのように見えて最後は重賞まで取った「ワラウカド」とか。
最近だと、「キンノホシ」とか「アカツキ」なんかもいたか*2。
東証1部上場企業の名経営者として名を残しつつ、馬主としても堅実に走る馬を送り出してきた(しかもオーナーブリーダーでもある)、というある意味馬主の理想形のような方だっただけに*3、大変残念ではあるのだが、ひとまずここは、心よりのご冥福をお祈りしたい。