今年の4〜5月の連休は、曜日配列に恵まれたこともあって、2日有給休暇を消化するだけで、さほど無理もせずに「9連休」がとれる文字通り“黄金週間”となった。
これだけあちこちで「働き方改革」なるものが口うるさく言われるようになってくると、休暇を取らないことの方に罪悪感が生じるような雰囲気にもなってくるし、会社のカレンダーの中で仕事をする、という経験ができるのも今のうちだから・・・ということで、自分も堂々と公式のスケジュール表を1週間全てブランクにする、ということを10年ぶりくらいにやってみたわけだが、終わりかけになってくると、それが良いことだったのかどうか、いろいろと悩ましい感覚に襲われる。
ちょっとした旅行にも行ったし、しばらく寝かせていた本とか雑誌とか判決原文とか、その他もろもろの個人的趣味で集めた資料にに目を通す余裕も多少はあった*1。
ただ、連続して休みを取るうちにどうしても緊張感は薄れてくるから、同じオフタイムの行動でも、仕事の合間で片づけている時に比べると、効率もだんだん落ちてくる。
そして、休みが明けて、緩んだペースをいつも通りのレベルにまで戻すために要する労力を考えると、休みが長くなればなるほど、心のどこかに気持ち悪さは残る*2。
結論としては、ちょっとした気分転換をするには長すぎるし、かといって、いろんなものをリセットするには短い、ということで、今一つ充実感を味わえないまま休みの終わりを迎えようとしている。
もしかしたら、「休む」ということへの渇望感を抱き続けているくらいが、ちょうど良いのかもしれないけれど。
なお、GW中に読んだ中で、一瞬おっ、と思ったのが、ジュリストの4月号の特集。
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各論のテーマが面白いかどうかはともかく、「商標」がこの一般法律雑誌の中で特集で前面に出てきた、というところに面白さを感じた次第である。