日本の競馬が目指すべき道。

ここに来て発表された「ジャパンカップ、外国招待馬ゼロ」というニュースがいろいろと議論を呼んだ週末*1

確かに今の日本の超高速馬場が、欧州基準とは大きくかけ離れている事実は否定できないし、お隣の香港が12月に開催する国際レースがあれだけ活況を呈しているのに、なぜ日本はスルーされてしまうのか・・・?という問題意識を持つことは決して間違いではないだろう。

ただ一方で、外国馬がわざわざ手間暇かけて遠征しても「歯が立たない」状況になったのは、それだけが調教技術から馬場の環境整備まで、様々なものを磨き上げてきたからだ、という見方もできるわけで、日本勢が軽く捻られてしまっていた約40年前の第1回、第2回あたりから今日に至るまでの間に日本の関係者がどれだけの努力をしてきたか、ということを考えると、「招待馬ゼロ」という状況をネガティブに捉えすぎるのもどうなのかな、と思う。

仮に、惨敗が続いたことを理由に凱旋門賞に出走する日本調教馬がいなくなってしまったとしても、欧州の競馬関係者がそれを問題視するとは到底思えないわけで、「外国馬が来ない」ことを問題視する風潮の背景には、長年染みついた日本<<<欧州、という感覚が影響しているようにも思えるだけに、そろそろその発想は脱却しても良いのではないかと思うところ。

そして、ここであえて今まで積み上げてきた方向性を曲げるくらいなら、このまま行けるところまで突き詰めて、「世界一速い馬場」「世界一の大観衆」「世界トップレベルの高額賞金」の三点セットを揃えた上で、”来たければどうぞ”の精神でじっくり構えておけばよいのではないかな、というのが、ガラパゴスな自分の発想である*2

先月の天皇賞でアーモンドアイに勝てた馬が、世界中のどこかにいるのか?

もしかしたら、今日のエリザベス女王杯で豪快な復活優勝を遂げたラッキーライラック*3に「日本で」勝てる牝馬だって、日本以外にはそうそういないかもしれない。

そう考えると、自分たちの土俵をしっかり磨き上げ、叩き出される驚異的なタイムがレーティングがきちんと反映されるように政治力を働かせ、「世界NO.1ホース」の称号を得ようと思ったら不利な条件となることを承知で日本に遠征しなければならない・・・といった状況を作り出す方向に労力を割く方が、はるかに前向きな話だと思うのである。

*1:JRA武豊「警鐘」空しくジャパンC(G1)「外国馬ゼロ」で意義消失……日本競馬が「世界から否定された日」と、「的外れ」なJRA理事長の見解の記事など参照。

*2:その意味で「ジャパンカップ」というレースはもはや必要なく、その代わりに、これまでもっぱら国内調教馬同士で競っていたビッグタイトルへの積極参戦を促す方向に持っていく、ということでよいのではないかな、という思いもある。

*3:スローペースで明らかに前残りが予想された展開の中、上がり3ハロンで32秒8という爆発的な末脚を繰り出した。2歳時に受けていた高い評価は、3歳時以降、すっかりアーモンドアイに逆転される形になってしまったが、今日のようなレースがコンスタントにできるようになれば、日本の「2枚看板」の一角を担えるのではないかとひそかに期待している。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html