感じた微かな可能性とその先にあるもの。

日本時間の15日深夜に、英国のアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS

言わずと知れた伝統のロイヤルアスコット、しかも今年はエリザベス女王の在位70周年も重なるビッグイベント、ということもあって、参戦した日本のダービー馬、シャフリヤールにとっては、欧州の競馬界に名を轟かせる一世一代の大チャンスだったはずなのだが・・・。

僅か5頭立て、しかも2年前のこのレースの勝ち馬、ドバイターフも連覇していたロードノースはアクシデントで大きく出遅れ。

これに対しスタートをしっかり決めて、道中ずっと好位2番手に付けたまま、先頭に並ぶ勢いで最後の直線に入ってきたシャフリヤールの姿を見た時は、遂にここで快挙達成か!という夢も一瞬よぎったのだが・・・。

芝コースとはいえ見るからに重い馬場で、クリスチャン・デムーロ騎手が必死のアクションを取ってもじれったく進んでいかないシャフリヤール。

先行するステートオブレストとの差は縮まらず、逆に追い上げるベイブリッジにはあっさり交わされ、最後はもう一頭の馬にも交わされてブービーの4着・・・。

過去、何度も日本馬の挑戦を跳ね返してきたロイヤルアスコットの壁は、ダービー馬をもってしても乗り越えることはできなかった。

馬場に敗因を求めるのは簡単だが、秋のロンシャンに比べればそれでも・・・という話もあった中でのこの惨敗だけに、まだまだだなぁ、というのが正直なところ。

ただ、繰り返しになるが、4コーナーを回って直線に入るところの勢いには、十分すぎる可能性も感じられただけに、ここから「壁を超える」ために施される陣営の工夫が秋に実ることを今は願うのみかな、と。

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