まだまだ続いてほしい神話の世界。

まさか競馬中継の中で新年早々「SDGs」という言葉を聞くことになるとは思わなかったが・・・。

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開幕週&今年最初の3歳重賞であっさり勝ち星を挙げて、重賞350勝&37年連続重賞勝利、という、もはや未来永劫塗り替えられることはないのでは・・・というような記録を打ち立てた武豊騎手。

御年53歳の武豊騎手が、「持続可能性」という点ではまさにお手本のような息の長い活躍を続けていることは間違いないのだが、彼の騎手生活が持続すればするほど、後を追う騎手たちにとっては到底届きようもない「山」となってしまうわけで、まさに同時代を追いかけてきた自分たちのようなファンにしてみれば「一日でも長く」ということになるのだが、長い目で見た時に競馬界にとってそれがハッピーなことなのかどうか、というと何とも言えないところはある。

仮に、これからデビューする騎手が今の武豊騎手の記録を塗り替えることがあったとしても、その時に自分が生きてその場面を見ることができる可能性は限りなく低い。それくらい「37年」という歳月は重いから。

そしてもう一つ、強調すべきなのは、このシンザン記念武豊騎手に重賞勝ちをプレゼントした3歳牝馬ライトクオンタムは、最終世代のディープインパクト産駒である。

国内で僅か6頭しか登録されていない「最終世代」の1頭がデビューから2連勝を飾り、かつ、牡馬を相手に鬼のような脚で差し切ってクラシック戦線に名乗りを上げる・・・。

今から出来すぎたドラマのようなストーリーを想像するのは流石に時期尚早なのは分かってはいるが、それでも一つや二つ、夢を見てもいいじゃないか、と思えた一年のスタート。

とうに人生折り返し地点を過ぎた者としては、もう二度と見ることのできない「神話」なら徹底的に凄いものを!と切実に願うのである。

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