長く楽しむ秘訣

今年に入ってから一気に株式投資ブームが来たなぁ、という感じで、「慌ててNISA口座開きました」という声もよく耳にした。

そんな年の始まりから3か月。
多くの銘柄にとって決算期末となる今月は荒っぽい上げ下げが目立ったし、特に配当&優待の権利取りをにらんだ今週の値動きは激しかったから、初めて、あるいは久しぶりに口座を開いた方々にとっては、戸惑いも多かったのではないかな、と思うところではあるのだが・・・。


もう20年以上もやっている人間にしてみれば、権利日が迫ったタイミングでいろんな思惑が交錯して株価が乱高下するのはよくある話だし、権利落ちの日に対象銘柄が一気に値下がりするのも何度となく見た光景。相場の地合いが悪くない間は、一度下げた株価もまたじわじわと上がっていくんだから、腰据えてじっくり眺めておけばよい。

株価が上がっているときは、「少しでも高値で売りたい」、下がり始めると「少しでも損をしたくない」いうのが人間の素直な心理だと思うので、それをああだこうだ言うつもりはないのだが、「ベストな時期」を狙えば狙うほど手元が狂って判断を誤る、というのがこれまた世の常なので、日々の値動きであたふたしないのが吉である。

投資系のメディアが半導体やらAIやら、超グロース株やらをいかに勧めようが、

一定の配当を出し続けている株を「ちょっと割安だな」と思えるくらいのタイミングで買う。そして、それを一定期間寝かし続ける。

というミッションを愚直に遂行することが、資産を着実に増やす一番の方法だったりする*1

最高値圏で推移している今の東証でこのまま右肩上がりの状況が続くことは期待しない方がよいし、もしかすると、4月には「2か月連続利上げ」なんてサプライズもありうるから、業種ごとの濃淡はより色濃くなってくる可能性はあるが、それでも一喜一憂するなかれ。

この辺は、投資もまた人生と同じなのである。

*1:その中に優待付く銘柄も混ぜておけばより楽しめるし、値下がりしたら時々ナンピンで均しておけば、より利回りも良くなる。

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