週末に大統領が決まり、一気に日経平均が500円以上上がった東京市場から、中国、東南アジア、欧州まで、次々と上げの波が伝播していき、夜も深まり、本家・米国の週明け市場が開いたに戻ったところで、すわ30,000ドル突破か!と思わせるような過激な爆上げ・・・。
正直に申し上げよう。
自分は完全に乗り遅れた。
この波に。
ついこの前まで低迷していた中小型株には先週くらいから一気に火が付いてしまって、想定していた仕入れ価格のラインを大きく超えてしまったし、逆にポートフォリオの中で大きな比重を占めていた金融、インフラ系には全く火が付かないどころかむしろ足を引っ張っている*1。
先週くらいからのこんな動きを目の当たりにして、
「トランプ負けたら株価下がる、っていった奴らは今どこにいる!出てこい!」
と悪態を付きたい気分で心は満ちているが、当然ながらあらゆる投資は全て自己責任の世界の話だから、恨むならこの流れを読み切れなかった自分を恨むほかない*2。
そして何より、今の動きは、米国民はもちろん世界中の投資家がいかに平和と安定を待ち望んでいたか、ということの現れでもあるから、今は、これで儲かるかどうかにかかわらず、あぁよかったな・・・ということを改めて実感できる至福の時でもある。
新型コロナに加えて世界中のあちこちで顕在化している地政学リスク。
今は、今世紀に入ってから1,2を争うくらい、世界が不安定な状況に陥っている時でもあるから、今この瞬間に「最高値目指してまっしぐら」でも、明日、明後日のこの時間に、あるいは、今日寝て朝起きるまでの間ですらいったい何が起きるのか、全く予想は付かない状況でもある。
ただ、今年に入ってからずっと、様々な風評が飛び交う中で唯一信じられるものがあるとすれば、自分の目で見て、自分で数字を確かめたものだけだ、ということをずっと実感してきたところでもあるし、ややこしい動きになればなるほど、ノイズに惑わされない胆力が試される、ということで、ここから始まる今年最後の大波を超えていくために賢く生きよう、と心に誓った月曜日。
そして、これはこの先の動き一つで変わってしまう話でもあるが、これから年末に向けて、少しでも多くの人々が、気持ちよく年を越せることを願うばかりである。