先週の金曜日、右肩上がりの日経平均のチャートがあわや・・・の高値を叩き出した時点で、そう遠くないうちにこの日が来ることは予想できた。
今週に入って日経平均こそ3日連続下落、という展開になっていたものの、個別株の動向を見れば底堅く、そして、木曜日の早朝、海の向こうでエヌビディアの破壊的な決算発表の数字が出た時点で壁をぶち破ることは約束されたようなものだった。
残念ながら、日中はいつもながらの慌ただしさゆえ、PCに張り付いてチャートボードを追いかける余裕もなく、昼過ぎに「午前中の最高値更新」の速報ニュースを見て、夜も更け始めた頃に「終値も最高値」だった事実を確認する、という状況だったのだが、まぁそれもすべて予定調和。
あちこちのメディアニュースで、「34年ぶり」という見出しとともに祝祭の鐘が打ち鳴らされているのを見ながら家路に付き、80年代ポップスを聞きながら
「『バブル後の』終わり」
を堪能した、そんな記念すべき2024年2月22日だった。
改めて考えるまでもなく「日経平均」というのは、一民間経済紙が恣意的に選別した一握りの銘柄の株価によって算出された指数に過ぎず、株式市場の動きですらそこに全てが集約されているわけではない*1。
産業動向にしても、個々の企業の業績にしても、多少の連関はあるにしても「日経平均」ですべてが決まるわけではない。
ましてや生身の人間の人生をや・・・。
だから、もう何年もこの国を支配していた「バブル期を日本経済&社会のピークと捉える歴史観」には正直辟易していたし、だからこそ、昨年来、確たる根拠もないまま上がり続ける日経平均の数字を半ばあきれ顔で眺めつつも、「歴史を塗り替える日」が一日でも早く訪れることを待ち望んでいた。
その辺は、今年の年始のエントリーにも書いた(↓)ので、くどくどと繰り返すのはやめておくが、今は、このまま突き抜ける株価が『バブル後』のトラウマからこの国を(というか、まずは経済メディアを・・・)解放してくれることを願うのみである。