ブログ開設から19年。

数年前のように、「忘れていた」わけではない。

この8月4日が、ブログ開設の節目の日、ということはよくよく覚えていた。だが、その日に合わせて何を書くか迷ったまま、実際にキーボードを叩いたのは1か月も過ぎてからのことである。

このブログを書き始めた頃には、まだ”草創期”という感もあった「企業法務」の世界は、その後の様々な時代のうねりの中で大きな変容を遂げた。

その中には、法曹養成制度の改変がもたらした法律事務所側の大きな変化もあるし、人材を送り出す高等教育機関の側の変化もある。
そしてそれ以上に、年々ディフェンシブにシフトしていく企業社会の中で、「企業内法務(部門)」の立ち位置もまた間違いなく大きく変わってしまったところはあるわけで、肯定的に捉えられる要素がないとは言えない一方、手放しで評価することは到底できない現実もそこにはある。

自分自身、大組織を離れてから既に5年の時が経った。

その間、自由な立場からあるべき姿を模索し、時には組織の中に飛び込んで実践し、ということを繰り返してきてはいるが、手ごたえはあったりなかったり・・・。

NBL1269~1271号に掲載された「法務等担当者覆面座談会 2024」等に接すると、自分が一貫して抱いてきた問題意識と現実に起きていることとの間に大きなギャップがないことは確認できるのだが、一方で「では何ができるのか?」という問いにはなかなか応えきれないもどかしさもある。

本来なら、このブログこそが「そこで何とかしようともがく場」だったはずなのだが、そうでなくてもアウトプットに割ける時間が限られている今、何かを発信することもままならず、そして逡巡しているうちにあっという間に時間が過ぎてしまった・・・というのが書き遅れた言い訳である。


まぁ、あれこれ考えても、何事もなるようにしかならないのだから、いちいち気に病むことではないのかもしれないが、せめて自分がやっていることだけは、良い方向に作用するものであってほしい・・・という思いを込めて出したのが、

「報われる時代が来ることを・・・」

という件の広告。そして、1年後にはもう少し何かできていればよいな、と思いつつ、節目のエントリーを残しておくことにしたい。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html