せっかくNumberの話題を出したので、2月1日号の中身から一つだけ。
元・箱根の天才ランナー、櫛部静二氏を追ったノンフィクションの中で、櫛部氏が語った、自らの元・師に対する不信感。
櫛部氏といえば、早大−SB食品と進んだランナーだけに、「元・師」といえば自ずから明らかであろう。
「瀬古の考えがあちこちにブレることへの不信感もあった。「ウチの練習は最高だ。俺の言う練習をやっていれば強くなる」と公言しておきながら、ライバル旭化成の選手が好成績を出すと「旭化成の練習をしてみよう」とくる。
(マラソンで結果を出せなかった櫛部氏が)「藁にもすがる思いで瀬古にアドバイスを求めた。瀬古は「わからない」と答えた」。」(以上、渡辺勘郎「櫛部静二−夢の続き」Number670号89頁)
結局櫛部氏は、こういった積み重ねを経て師の元を離れていった・・・(現在櫛部氏は城西大学でコーチ)。
「名選手かならずしも名監督あらず」。そんな話を地で行くような話にも見えるだけに、↓のような書籍を見るのは何とも皮肉としかいいようがないのだが、どれだけギャップがあるのか、読んでみたい気もする・・・(笑)。
- 作者: 瀬古利彦
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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