大人になんかなれません(笑)

遅レスで恐縮だが・・・


法学教室 2007年 03月号 [雑誌]

法学教室 2007年 03月号 [雑誌]


道垣内弘人教授が巻頭で「大人の基準」という小噺を書いていらっしゃるのだが、ここで示された「3要件」にどうやら筆者はあてはまらないようだ(笑)。


例えば、「①大人は起きている、子供は眠る」では、

「頼まれて研修や講演をする機会がある。このとき感心するのは、居眠りをする人がいないことである。いくらきちんとした準備に基づいて一生懸命に話をしても、全員の興味をつなぎ止めるのは難しい。しかし、社会人たる受講者は眠らない。幾人かは意識が飛んでしまっているに違いない。だが目は開いている。」

とあるが、筆者自身は、通常の講演やら説明会やらを聞きに行くときは、日頃の睡眠不足を解消する好機、と心得ているから、関心があるかないかにかかわらずまずは寝る(爆)。


大体、この手の会というのは、出席した、ということそのものに意義があるか(会社幹部の講演や、法律事務所主催のセミナーなど)、会場での配布資料を入手することに意義がある(官公庁の説明会やマイナー分野の研修など)ものなのであって、自分自身が渇望しているテーマでの講演でもなければ、講師の話など、“後々小ネタにできる程度”に聞いておけば足る、と思っている。




新入社員研修の初日(しかも社長のありがたいお話)の時間から居眠りをしていた筆者の口から、“一般的な社会人の姿”を語るのは大変失礼なことなのは重々承知しているが、それでも未だ10年近く会社をクビになっていない、というのは、それなりの理由があるのであって、まぁ、世の「大人」なんてものは、多かれ少なかれそんなものだ。


ゆえに、道垣内教授ご自身がお話をされるときに、「受講者の目が開いている」のは、“師自身が常に相当興味深いお話をされているから”に過ぎず、それは天下のT大の先生方の講演に限っても、決して一般化できるものではない、というべきであるw


更に言えば、「②大人は待つ、子供は遅れる」で紹介されているように「15分前にやって来て建物の前で時間をつぶしている」行動をとるのは、“なるべく職場にいる時間を減らしたい”という願望に由来するものに過ぎないし、「③大人は行く、子どもは休む」で紹介されている「前夜飲み過ぎてあまり眠っていなくても、また二日酔いであっても、社会人は時間どおり出勤する」という行動は、“冷暖房完備で安い社員食堂まで付いているオフィスの方が快適に休める”がゆえのものなのであって、“二日酔いの頭で難解な講義を聴いたときに襲われる猛烈なストレス”とは無縁なお気楽サラリーパーソンだからこそ取れるものといえるwww


そんなわけで、読者の学生に対する“教育的指導”を狙った師のコラムの効果を減殺してしまうのは大変忍びないのであるが、ここは、

「学生時代、学業なり課外活動なりに真面目に取り組んだ学生さんであれば、社会の水は砂糖べったりのドーナツより甘い、と思うよ」

といういつもの常套句を捧げて、お茶を濁しておくことにしたい(笑)。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html