春の学会予告・2007年

今年ももうこの季節か、と思う・・・。


ジュリストNo,1334、「2007年度春季学会予告」(264-271頁)より。


いつもながら、知財系の学会からご紹介(以下、敬称略)。

著作権法学会 5月26日(土)一橋記念講堂(学術総合センター
シンポジウム「翻案」
1. 序論・・・(司会)東京大学 大渕哲也
2.判例からみた翻案の判断手法・・・東京地裁 高部眞規子
3.ドイツ法における翻案・・・立教大学 上野達弘
4.英米法における翻案・・・大阪大学 茶園成樹
5.翻案の判断における比較の対象と視点・・・弁護士 前田哲男
6.著作物の類型と行為態様からみた翻案の判断・・・弁護士 椙山敬士

日本工業所有権法学会 6月16日(土)同志社大学今出川キャンパス
個別報告
1.特許権の排他的効力の範囲について
(司会)北海道大学 田村善之
(報告)神戸大学 島並良
2.独占的通常実施権
(司会)成蹊大学 紋谷暢男
(報告)近畿大学 諏訪野大
シンポジウム「商標法による商標の保護−不正競争防止法との関係からの考察」
(司会)帝塚山大学 江口順一
1.総論 帝塚山大学 江口順一
2.新しい形態の商標 名古屋大学 鈴木将文
3.商標の類似   弁護士 松村信夫
4.著名商標の保護 立命館大学 宮脇正晴

著作権法学会の大渕教授と上野准教授は昨年に続いてのご登場。工業所有権法学会も2年続けて、江口教授と宮脇教授が商標法をテーマにご登場。


茶園教授は昨年工業所有権法学会で、島並教授は著作権法学会で、と、これまた土俵を変えて2年続けての学会へのご登場。


ご苦労が偲ばれる・・・。


なお、日本刑法学会(5月26日・27日@名城大学天白キャンパス)の分科会の一つに、「経済活動と刑法」というのがあって、その中でトヨタ自動車の菅原章文主査が「企業におけるコンプライアンスへの取組み」というテーマで報告を行われるようだ。


先端領域ならともかく、ベタベタな実定法領域の学会で企業実務家の方が報告に立たれるのは珍しいのではないかと思う。


幸か不幸か、このシーズンの週末は全部埋まってしまっているので、一般聴講で足を運ぶことさえできないのは、まことに残念なのではあるが、タイトルで中身を妄想しながら、高名な実務家系ブロガーの皆様のご報告を楽しみに待つこととしたい。

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