鳩山首相が審査を乗り切ったのもつかの間、今度は小沢一郎幹事長が「起訴相当」議決を食らってしまった民主党。
そうでなくても下降の一途をたどっている内閣(&政党)支持率が、輪をかけて酷いことになるのは確実なところで、政権発足から半年ちょっとの間にここまで酷いことになるとは、支持者はもちろんアンチ派の人間ですら想像もしえなかったに違いない。
ちなみに、新聞に掲載されている「議決要旨」を見る限り、検察審査会は、
確認していない旨の被疑者供述に信用性なし+状況証拠
という論理構造で前記のような結論を導いたようで、認定の仕方としては若干ラフな印象も受けるのだが、それでも「11人全員一致」という結論はかなり重い。
今のところ、新しい証拠でも出てこない限り、検察も無理して起訴するようなことはしない、という意見が多数を占めているようだが、検察庁内部にも、立件したいという声はくすぶっているだろうし、仮に再び不起訴→「起訴相当」ということになってしまった場合に、あれほどの大物政治家を検察が自ら起訴できなくなる、という事態になることは何としても避けたいところだろう。
引くも地獄、進むも地獄、という状況下で、検察庁がどういう判断を示すのか、俄かには想像しがたいところはあるのだが、ここまでくれば・・・と思いきって踏み込むようなことも、もしかしたらあり得るんじゃないかと思う。
ちょうどこれから参院選の季節に入ってくるだけに、再捜査をするにしても、起訴するにしても、そのタイミングには、極めて難しい判断を迫られることになるだろうけど、このまますんなり終わるとは、ちょっと考えにくいのだ・・・。