幕切れ近し?

今年の3月くらいからずっと話題になっている、富士通・野副元社長辞任の件。


野副氏がいったん取り下げた後に再度申し立てた、代表取締役としての地位保全を求めた仮処分申し立てについて、裁判所が一応の判断を下したようだ。

富士通の野副州旦元社長が「辞任は不当だった」として代表取締役としての地位保全を求めた仮処分申請について、横浜地裁川崎支部は14日、請求を却下した。」
「同支部富士通役員が野副氏に辞任を迫った際に虚偽の事実を断定的に述べたとは認めず、野副氏が任意に辞任したと判断した。」
日本経済新聞2010年6月15日付朝刊・第12面)

当初は、野副氏側からの動きで問題が明るみに出たこともあって、“解任”の主張にも一理あるのかな、と思ったりもしていたのだが*1、その後の会社側の反論や、今回の仮処分の結果等を見る限り、野副氏側が従前の主張を維持するのはかなり難しい状況にあるように思う*2


地位保全が認められようが、認められなかろうが、今後しばらくは、野副氏側による様々なアプローチを用いた紛争が続きそうな感じではあるのだが、そろそろ、どの辺で問題を終わらせるのか、会社も野副氏サイドも考える頃ではなかろうか。


法律紛争の行方ともども、水面下でどのような整理がなされるか、その辺にも注目して今後を見守っていきたいと思う。

*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20100416/1271516042など参照。

*2:野副氏側も即時抗告して争っているので、現時点ではまだ確定的な裁判所の判断は存在しないのだが・・・。

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