「風物詩」が残っている幸福と、これからに向けた覚悟と。

世の中的には三連休だがダラダラと仕事にいそしみ、でもあまりの寒さにはかどらず・・・*1、ということで、結局、最後も「気の抜けた月曜日」となってしまった。

本来なら「成人の日」ということで、例年なら晴れ着姿の若者たちが街でワイワイ騒ぐ姿を見かけることも多い時期のはずなのだが、少なくともこの3日間、そんな姿が自分の目に飛び込んでくることも、窓の外から嬌声を聞くこともなく、今はまさに「緊急事態」なのだなぁ・・・ということを改めて実感することにもなった。

とはいえ、テレビを付ければ、大学ラグビーの決勝戦は観客とともに行われていたし、無観客ながら高校サッカーの決勝戦も行われていた。

いずれも下馬評では有力だったチーム(早大青森山田高校)が敗れる、という展開で、両方の試合が重なる時間帯は、どちらのチャンネルも気になって仕方ない、という感じではあったのだが、度々跳ね返された「関東の壁」を打ち破り関西勢36大会ぶり*2の優勝を圧勝で飾った天理大の強さには神々しさすら感じたし、初出場優勝以来11年ぶりの決勝で当時と同じ対戦相手を一進一退の攻防の末、PK合戦で退けた山梨学院にも、「何かを持っている」チーム特有のオーラがあったような気がする*3

グラウンドの外に出れば「平常ではない」世界が広がっている今の状況で、感染による出場辞退、途中棄権のリスク*4も負いながらの戦いだったから、選手にも関係者にもいつもとは違う何かがのしかかっていたのではないかと思うし、実際、無観客で行われた高校サッカーの決勝戦などは、110分間選手たちのかすれた声が響き渡った末に、カメラのシャッター音しか聞こえない静まり返ったPK合戦に遷移する・・・という、テレビの視聴者ですら二度と味わえないような異様な雰囲気の中で行われていた。

それでも、首都圏開催のイベントながら、途中で大会中止という事態に追い込まれることもなく、選手たちが無事、最後の最後まで戦うことができた、というのは、緊急事態宣言下での数少ない光明。そして、一ウォッチャーとしても、毎年巡ってくるイベントを「カレンダー通り」に眺めることができた、ということに、ただ感謝するほかない。

これで、今日のWIN5でも当てていればもう言うことのない三連休の締め、ということになったはずだが、さすがにそんなにうまくいくはずもなく・・・*5

そして、この3日間のもたつきが、後々まで自分の首を絞めることも、おそらく避けられないだろうとは思う。

だが、こんな時でもせめてささやかな楽しみだけは残っていてほしい、というのは、当然のことだと思うし、それを味わうために時間を使うことを悔いているようでは、まだまだ続く長い正念場を乗り切れないだろう、とも思うだけに、また明日から後ろを振り返らずに坂道ダッシュ・・・。そんな気分で本日もそろそろ休むことにしたい。

*1:このネタ、連休の初日のエントリーでも書いた気がするが、結局3日間、状況はまるで変わらなかった・・・。

*2:微妙に自分の記憶からは外れている同志社大学の3連覇以来、というもの凄さ。

*3:11年前の青森山田は、青森県代表としては常連でも高校選手権ではベスト4が最高、例年国立まで行けるかどうか、というレベルのチームだったと記憶しているが、今の青森山田は押しも押されもせぬ全国屈指の強豪で、今シーズンは無敗、という断トツの優勝候補。それでも見事に正面から受け止めて再び倒した、というところに大きな価値がある。

*4:実際、天理大のラグビー部では、昨年実際にクラスターが発生していたし、高校バレーでは前年優勝校の東山が3回戦で棄権、という衝撃的な出来事もあった。

*5:史上最高配当は約6億9491万円・・・。何がすごいって5つのレースでいずれも1番人気、2番人気は転び、14番人気のツーエムアロンソのような馬が突っ込んて来ているにもかかわらず、キャリーオーバーではなく(キャリーオーバーだと次回の配分総額は多くなるが、結局多くの人が次回最終的に当たれば、一人当たりの配当金は安くなってしまう)「1人だけ」当たった、ということだろう。こんなところで運を使ってしまうと後が怖いが、それでも羨ましいことに変わりはない。WIN5対象レース | 2021年1月11日 レース情報(JRA) - netkeiba.com

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