小金井兵庫氏のブログ↓経由で知ったローカルニュースより。
(http://app.blog.livedoor.jp/koganei_hyogo/tb.cgi/50254684)
「東京大学広告研究会 活動停止のお知らせ」*1
私ども東京大学広告研究会は、本日平成18年8月25日に教養学部長より、
9月1日から3ヶ月間(平成18年9月1日〜同年11月30)の間、website上も含め一切の活動停止を言い渡されました。
また平成18年12月1日より活動再開がされますが、その際活動計画を教養学部に報告し、
その後1年間(平成18年12月1日〜平成19年11月30日)の間は広告研究会の活動は監察期間とされ、
活動の月例報告を学生支援課に提出することが義務付けられました。
尚、教養学部による処分の理由は下記の2つの活動に関して、企業の営利目的に協力したとの判断からです。
①平成18年5月12日に行われた映画試写会
②平成18年8月1日、2日のオープンキャンパスでのリーフレット配布
皆様の誤解を防ぐための備考として。
広告研究会は利益を目的としたサークルではありませんので、上記の2つの活動を通じて一切のお金の授与はございません。
また、飲酒や喫煙の奨励、暴力や破壊行為、宗教行為や女性人権侵害行為などの犯罪行為も一切ございません。
宗教団体や政治団体、利益団体などからの圧力も一切受けておりません。
上記の①②の活動が企業の営利目的に協力したとの理由から、活動停止と活動監察の処分が言い渡されました。
また、今年度の駒場祭(11/24〜26)が活動停止期間中であるため、
予定されていた駒場祭でのミス&ミスター東大コンテスト2006は中止とならざるを得ません。
広告研究会の活動を応援してくださった多くの方々に、深くお詫び申し上げます。
活動は平成18年12月1日から再開されます。
今後とも応援宜しくお願い致します。
東京大学広告研究会
2006年8月25日
原文ママで転載したのだが、
いつものクセで(苦笑)簡単に添削すると、
まず、文章構成として、
「皆様の誤解を防ぐための備考として。」からの数行を入れる箇所が
何か変。
学部から言い渡された客観的事実→自らの主張→お詫びで組み立てた方が
すっきりする。
あと、「宗教行為」は「犯罪行為」なのか?
このあたりの話は非常にセンシティブな中身なので、
文章ももっとよく考えて書いた方が良いのでは?と老婆心*2。
が、それにしても、だ。
「産学連携」*3などという言葉を
発することすらタブーとされた
バリバリの“国立”大学時代(10年以上前)ならともかく、
東大といえど、もはや一独立行政法人。
大学構内に松本楼だのローソンだのを侍らせ、
グッズで一儲けをたくらみ、
OBに送りつけてくるレターは寄付寄付寄付・・・のお願いばかりで、
共同研究の“お願い”に行けば、
「特許で金を稼ぐのも我々の使命の一つ」と言わんばかりの
強硬姿勢で契約交渉に臨んでくる大学が*4、
「企業の営利目的に協力した」という理由で、
学生サークルを処分するとは、いまどき何とも滑稽な話である。
親の背中を見て子は育つ。
当局の背中を見て学生は育つ。
特定の企業の広告宣伝活動が、
学生の手によってキャンパス内で恒常的に行われるようになれば、
(もし自分が学生だったら)不愉快なこと極まりないだろうが、
そういった行為を責められるだけの潔癖さが
今の当局にあるのか、と改めて問いかけたい気分である。
他にも、そもそも「教養学部長」に
サークルの活動停止を命じる権限なんてあったのか? 等々*5、
突っ込みたいところは満載なのだが、
上の情報だけでとやかく言っても仕方ないので、
内情を知る方は、どっかに乗っけてくれると嬉しい。
ちなみに、中止となったミスコンは、
現在「駒場祭でも一番の人気企画」になってしまっていたようで、
(http://ut-life.net/special/05kf/recommended/kouken.php参照)
「穴埋め」を危惧(揶揄?)する声もあるようだが*6、
旧き(&決して良くはない)時代の老人としては、
むしろ、こういうハプニングが、
本来の自主学園祭(死語か?)の原点に立ち返る良いきっかけ、
になることを草葉の蔭から願うのみである*7。
なお、
KFC(ケンタッキーではない)がいくら広告を入れ込んでも「営利性」を教養学部から問われないのは学則的にはどう処理しているのか興味深いところでもあるが。
ということであるが、
少なくとも昔は、当局から問題にされたことはなかった。
もちろん、今はどうだかは知る由もない。
時代は変わり、部屋も変わり、人も変わった。
変わっていないのは、
相も変わらず、大手FCとの誤認混同を惹起し続ける、
アルファベット三文字の称号だけなんだろうね、
きっと(笑)。
*1:出所は、http://www.todai-kouken.net/
*2:飲酒奨励だの女性人権侵害行為だののくだりは某著名サークルあたりへの当て付けのように読めなくもないが(笑)。
*3:当時の言葉で言えば「産学協同」だろうか。
*4:この大学の名誉のために言うと、他の元・国立大学に比べると、それでもまだ、柔軟かつ健全な交渉が可能な大学であるのは確かなのであるが・・・。
*5:昔っから、“問題サークル”は山ほどあったが、責任者個人に対する処分はともかく、サークルそのものに対する処分が出たなんて話は聞いたことなかったんだが・・・。
*6:小金井氏のブログの所感もご参照のこと。
*7:外部からミスコン企画が毎年のように持ち込まれても頑として本部企画化することを拒み続けていた時代も(そしてその選択が企画団体の圧倒的多数の支持を受けていた時代も)あったのは確かなのだから。もっとも、今思えば、筆者自身は「賛成」派だったような気もするので・・・以下略(苦笑)。