良血開花

“ポスト・ディープ”が注目される今年の競馬界。
年明け初の3歳重賞となるシンザン記念で、今後の流れを予感させるようなワン・ツー・フィニッシュが。


Yahoo!スポーツ 競馬」より。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20070108-00000011-kiba-horse

 8日、京都競馬場で行われたシンザン記念(3歳、GIII・芝1600m)は、岩田康誠騎手騎乗のアドマイヤオーラ(牡3、栗東松田博資厩舎)が好位4、5番手追走から、直線では1番人気ダイワスカーレットとの叩き合いを1.1/2馬身差制し優勝した。勝ちタイムは1分35秒1(良)。さらに2.1/2馬身差の3着に2番人気ローレルゲレイロが入った。
 勝ったアドマイヤオーラは父アグネスタキオン、母が95年阪神3歳牝馬S(GI)を制したビワハイジ(その父Caerleon)という血統。半兄に05年京成杯(GIII)を制したアドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)がいる。

残念ながらレースそのものの映像を見ていないのだが、アグネスタキオン×ビワハイジというG1ウィナー同士の配合で、未だ底を見せていない、とくれば、これからのクラシックに向けて一気にブレイクしても不思議ではない。


ちなみに、同馬の父、アグネスタキオンはデビュー以来無敵の快進撃を続け、三冠確実といわれながら、皐月賞圧勝後に故障発生、ダービーを目の前にして引退を余儀なくされているし、母・ビワハイジ牝馬ながら果敢に挑んだダービーで惨敗し、結局クラシックの栄冠とは無縁に終わった。


これでこの馬がダービー獲ったら、ドラマだなぁ・・・と思う。ましてや、相手がフサイチホウオーだったりするとなおさら・・・*1


なお、今回は中京3歳Sの雪辱を果たされた格好になった2着・ダイワスカーレットだが、牝馬だし今回は相手が悪かった、というべきだろう。


オーラと同じくアグネスタキオンを父に持ち、母は名牝・スカーレットブーケ(姉・ダイワルージュ、兄・ダイワメジャーなど)とくれば、これまた涙が出てくるような血統なわけで、桜花賞まではこの馬でよいのではないかと思っている*2

なお、アグネスタキオン産駒はショウナンタキオン(05年新潟2歳S-GIII)、ロジック(06年NHKマイルC-GI)に続き3頭目の重賞勝ち。2着ダイワスカーレットも同産駒で、重賞では初のワンツーフィニッシュとなった。今週は3日間で産駒が8勝と、好調なスタートを切っている。

リタイアするまでのアグネスタキオンの勝ちっぷりからすれば、無事3歳時を乗り切っていればディープ以上に注目されたんじゃないかな、と個人的には思っていて、それゆえ、今年はサンデーサイレンス後継一番手の地位を確立して、現役時の無念を自らの遺伝子で晴らしてくれるのではないか、と思っているのであるが、如何・・・?

*1:あらためて説明するまでもなく、フサイチホウオーの父・ジャングルポケットは、タキオンの戦線離脱後のダービーで優勝している。

*2:あとはこの母系だけに距離が伸びてどうか、といったところ・・・。

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