“名前”の違和感

今、海の向こう側で盛り上がっている(らしい)、米大統領選予備選だが、「序盤最大のヤマ場」とされるニューハンプシャー州民主党予備選で、ヒラリー・クリントン上院議員オバマ上院議員を激戦の末下した、という“サプライズ”なニュースがこの日飛び込んできた。


ついこの前まで“最有力”だった候補者が、北東部の小さな州を制しただけで、もはや“サプライズ”扱いされてしまうこと自体に、長閑な日本に暮らす筆者としては驚きを隠せないのであるが、それ以上に違和感を感じたのが、上記結果を伝える日経新聞の見出し。

クリントン氏勝利」

クリントン・・・? そんな候補出てたっけ?」と思わず言ってしまいそうな(笑)見出しである。


もちろんこれは、我が国の新聞だけでなく、現地の文字ニュース媒体でも“Clinton wins" と伝えているものが多いのは確かなので、一概に文句もいえないのだが、ニュース番組で流れる現地選挙民へのインタビュー映像で、彼/彼女たちが明らかに“Hillary”と叫んでいるところまで「クリントン」という字幕スーパーが付されているのを見ると、少しがっかりしてしまう。



外国人の氏名を伝える場合に、専ら“Family name”を使うべし、というルールが業界には存在するのかもしれないが、ここで「クリントン氏」と言う見出しをつけても、現地での高揚感は味わえまい。


「ヒラリーは、やっぱり“ヒラリー”だろう」


と筆者は思うのであるが・・・。

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