昨日から予想されていたことではあるが、日銀の人事案に対し、民主党が4度目の「No」を突きつけた。
明日の日本経済新聞の朝刊社説の論調は大方想像が付くが、日頃“市民の見方”を気取っている各紙も、今回ばかりはさすがに民主党の世紀の愚行を容赦なく叩くだろう・・・。
世間で厳しい見方や危機感が高まっている中こんなことを言うのもなんだが、筆者自身は、この一連の騒動を通じてこの国の人々が得たものもそれなりにあるのではないかと思っている。
それはただひとつ。
「民主党には絶対に政権を取らせてはならない」
ということが、大した血を流すことなく明らかにできたことだ(笑)。
現在の執行部が続く限り・・・という留保を付けても良さそうなものだが、頭の中でおかしいと分かっていても、「党が決めたことだから」と無批判に追随してしまう議員が多数にのぼるような政党は、頭が入れ替わっても、汚れた血が入れ替わることは決してないだろう。
ついこの前まで「財金分離」をお題目に掲げていたのに、唐突に「天下り禁止」などという子供にも笑われそうな屁理屈を持ってきてみたり、執行部の人間が言っていることが二転三転バラバラ、という状況が放置されていたり、と、細かい事を言い出すとキリがない。
いずれにせよ、「まっとうな政治」よりも「政局」を優先したツケは、必ずどこかで回ってくるに違いないと筆者は思っているし、これで“大衆が支持してくれるだろう”などという甘い幻想を抱いているのだとしたら、国民をバカにするにもほどがある。
・・・今こそ、「民主党よさようなら」と叫ぼう。
そして、彼らに再び会う日が二度と来ないように、ただただ祈ろうではないか・・・。