光と影を超えて。

ここ数年、クラシックを目指すような“一流馬”が軒並み回避する傾向にあった朝日杯FS


だが今年、千八の重賞勝ち、デビュー以来2連勝、という看板を引っ提げて臨んだローズキングダムは、間違いなくクラシックを賑わせるであろう馬だし、レースで見せた強さもそれに相応しいものだった。


ロゼカラー‐ローズバドローザネイ血脈の王道を行く血筋だけに、“薔薇一族の悲願”的な見出しが、来年のクラシックシーズンにはあちこちで踊ることになるのだろう。


バドはともかく、ロゼカラー、ロサード姉弟あたりは、絶対に馬券では買わない(買えない)馬だったから*1、個人的にはそんなに血に思い入れはないのだけれど*2、それでもローゼンクロイツの悲劇の1年後にこういう馬が一族から出る、というあたりに、ドラマ性を感じなくはない。


未だダービーのタイトルにだけは見放され続けている橋口調教師の夢が、こだわり続けるローザネイ一族で叶うことになるのだとしたら、ドラマとしては最高の作りになるんだろうが、果たして・・・?

*1:特に人気の割に大きいレースでは常に末脚不発のロサードは、人気になればなるほど買えない馬だった。

*2:どちらかというと、Northern Dancerのトリプルクロス(5×5×5)に、重厚なMill Reefのクロスが絡む、という純粋な血統の面白さの方に魅かれる。

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