Day100

今日は、暦の上ではなんてことのない平日の一日なのだが、自分にとっては「区切りの第一歩」を踏み出してからちょうど100日目、である。

k-houmu-sensi2005.hatenablog.com

それまでの20年超が一瞬でリセットされ、ほぼ白紙の状態でスタートして、どうなることやら、という感じの始まりではあったのだが、3か月ちょっと経っての感想としては、まぁ、やってみれば何とかなるものだ、という感じだろうか。

単に資格があるから、というだけで、これまで他の人たちがやってきたことと同じやり方で同じことをしようとしても、このご時世そううまく行くはずもないし、何より、これまでの経験をもっとストレートに生かせないか、という思いがあって、多くの方々の助言も聞かずに独自路線で突き進む、という道を選んでしまったわけだが、「そんなニーズあるの?」と自分でも半信半疑だったところに、それなりの引き合いがあったのは嬉しい誤算。

一番やりたいことに関してはまだ「種蒔き」の段階で、うまく行っていると言えるかどうかの結論を出すにはまだ早いのだけど、秋以降の大きなプロジェクトにつながりそうな芽はチラホラ出てきているし、サブスクリプション的なオファーと単発のオファーの組み合わせで適度に仕事をさせていただけている、というのも非常にありがたいところなわけで*1

会社の中にいると、自分の仕事一つ一つに「値段」を付ける、という経験をすることは基本的にない。
賞与の査定とか昇給・昇職のタイミングで評価され、時に自らアピールするのも、あくまでトータルの「成果」であり、「仕事の束」である。

だから、作業自体はそれまでやっていたこととそんなに変わらないのに、そこに値段を付けなければいけない、ということに最初は戸惑いもあったし、そこに慣れるまでは、先々まで相当時間がかかるだろう。いや、むしろ、「相場」の部分も含めて、中途半端に慣れない方がこの先の人生間違えなくて済むような気もするくらいだ。

だが、そのおかげで、それまでと比べれば、はるかに効率よく生きられるようになったのは確か。
何よりも、朝から晩まで職場に張り付けられて過ごしていた息が詰まるような日々から解放された、というのは大きくって、たまっていた法律雑誌等も一気に読み通すことができたし*2弁護士会の会務や、様々な研修とか研究会等にも、誰にも気兼ねすることなく足を運べる、というのが一番嬉しい。

もちろん、打合せや会議があれば、そのために時間を使うところは全くこれまでと変わらないし、準備やフォローアップに力を入れれば入れるほど睡眠時間が侵食されていく、というのもこれまでと全く同じ(苦笑)なのだけど、無駄な”待ち”や”内側での手戻り”がないだけでこれだけ違うのか・・・という新鮮な驚きもあったりして、機会があれば、高い専門スキルを持つ人たちの会社の中での働き方にも、いつか”逆輸入”しないといけないな、と思ったりもしているところ。

まぁ、1か月前のエントリー*3でも書いたとおり、これも、慣れてしまうとありがたみも、効率性を享受できるメリットもなくなってしまう話だし、現に今でも、やらないといけないことを全て完璧にできているか、と言えば全然なのだけど*4、この先、もう一段、二段ギアを上げていかないといけない時もくるだろうから、それに備えてちょっとでも「今」を楽しみ、有益な時間を過ごそう、という思いで今はいる*5

そして、自分自身のアイデンティティもまだちょっぴり揺れているので、プロフィール欄の更新、再公開ももう少しお待ちいただければ幸いである。

*1:特にサラリーマン生活が長かった人間としては、「月定額」というのが精神衛生上は欠かせない・・・。

*2:書籍の方はきっかけがないとなかなか、というところはあるが、それでも徐々に目は通している。

*3:忙しさ、の感覚 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

*4:そして、そういう時に叱ってくれる「上司」もいない環境、というのはある意味リスクではある。もっとも、会社の中でも、自分より上のクラスの「上司」には、そこまでしっかりと仕事を見てくれる人はもはやいなかった。実に残念な時代である。

*5:とはいえ必要なリサーチとか仕込みはしっかり進めておかないといけないし、仕事以外でも未だに挨拶、報告等々できていない方々が山ほどいるので、その不義理は挽回しておかないといけないのだけど・・・。

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