一夜明け。

ここ最近しばらく追いかけているサッカーW杯最終予選。

先週の中国戦は何とか勝った。

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ただ、次の相手はグループB最強のサウジアラビア。さすがにそう簡単にはいかんだろう、と思っていた。

ところが試合開始から1時間ちょっと経ったタイミングでスコア速報を眺めて目を疑う。

2-0。勝っている。

相手にとっては移動するだけで大変なこのコロナ禍でのアウェー戦。しかも主力を欠くハンデもあった、とはいえ、試合はそのまま、中国戦と同じスコアを守り切り、「5連勝」という望外な結果で終えることになった。

とはいえ、この時点ではまだ「2位をキープ」しただけ。

負けたら絶体絶命のところ、何とか次のオーストラリア戦まで希望をつなげた・・・という程度の感想だったのだが・・・。


日本時間で日を跨いで深夜に行われたオマーン戦でオーストラリアがまさかのドロー。

直接対決を前に勝ち点差を「3」に広げる大失態を演じることになってしまった。

そして1日の試合が始まるまで、やれ選手起用が、やれ采配が!と、ブーイングの嵐だったメディアも、一夜明けてみれば手のひらをひっくり返して”森保ジャパン”を大絶賛。

それまで最も集中砲火を浴びていた長友選手ですら、(吹きすさぶ批判の嵐の中、またしても先発出場だったにもかかわらず)一転して”レジェンド”的な扱いで主役の一人に返り咲く。

スポーツが結果で評価される世界だ、ということはわかっていたつもりだが、1つの勝利でここまでガラッと変わるとは・・・というのは驚き以外の何ものでもなかった。

幸か不幸か緊張の日々はまだ続く。

勝ち点差が開いたとはいえ、次のアウェー、オーストラリア戦で負ければ得失点差の関係でたちまち窮地に立たされるのは、我らが日本の方なのであって、ここまで来てもなお、余裕を見せるにはほど遠い。

依然として多くのサポーターをモヤモヤさせるパターン化された選手起用、欧州で新顔の若い日本人選手たちが次々と存在感を示す一方で、代表歴が比較的長い選手たちが、チームでベストの存在になれず、代表でも中途半端な立ち位置にとどまっている悪循環も依然として変わらない。

だから、次の試合で結果が出なければ、再びとめどない批判の嵐が吹き荒れることは避けられないだろう。

ただ、1日の試合、終盤になってようやくテレビを付けた時、そこで躍動していた選手たちの中央からの押し上げ、特に、守田英正、伊東純也、田中碧の3選手が絡む攻撃は、これまで見たどんなA代表チームのそれよりも美しいものだったし、自分はそこにこの先の希望を見た。

おそらく新型コロナも沈静化しているであろう7週先、3月総会も佳境に差し掛かっているさなかに見ることができる光景が、歓喜なのか再びの悲劇なのか、今から予測することは不可能に近いのだけれど、その勝敗にかかわらず、代表は進化し続けている。その事実だけで、今は十分だと思っている。

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