2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「手続的正義」と「実質的正義」

言葉の使い方としては間違っているかもしれないが、柔道の北京五輪代表選考を見ていて思い浮かんだのが冒頭のフレーズ。 ご存知のとおり、五輪4連覇がかかっていた野村忠宏選手を落選させてでも、「選考試合の結果を優先させた(ようにみえる)」男子の選考…

憂鬱な休日に捧ぐ

入社式が終わって最初の休日となったこの土日、研修やら配属先での挨拶やらで、目まぐるしく過ぎていった時間を抜けて、ふと我に返った時、麗かな日差しが恨めしくなるような春の憂鬱に襲われている人も決して少なくないことだろう。 筆者の場合、入社式が終…

最高裁法廷意見の分析(第23回)〜「免訴」の意味

メディア等でも高い注目を集めていた横浜事件再審をめぐる上告審判決。 結論としては上告棄却となっているが、判決においては、刑事訴訟における再審の意義、及び「免訴」の意義について、最高裁の考え方の一端が示されており、参考になる面が大きいと思われ…

最高裁法廷意見の分析(第22回)〜少年達の葛藤

ここ数年、最高裁で不法行為の成否をめぐる判決が積極的に出されるようになっている。 憲法論が争点になる場合と違って、大抵は法令違反を主張する上告受理申立事案だし、判断プロセスとしても事実関係の再レビューが中心になるから、あえて判決まで書かずに…

「私的録音録画補償金制度」は変わるのか?

いつものアドバルーン記事か、日経新聞の一面に「私的録音録画補償金制度」に関する記事が載っていた。 「文化庁は2009年度にも、音楽や映像などの私的デジタルコピーに課金する制度を抜本的に見直す方針を固めた。著作権料を録音機器などの価格に上乗せする…

葬り去らされた地裁判決。

地裁では商標権者側の請求がほぼ認められる形になっていた、「ELLEGARDEN」というアーティストのグッズをめぐる商標権侵害事件*1。 蓋を開けてみれば、高裁で全面的に結論がひっくり返ることになった。 高裁判決に添付された使用標章の態様を見る限りは“さも…

エイプリルフール

ネタを用意していたのだが、書く前に2日になってしまったので断念。 まぁ、いくら特別な日とはいえ嘘を付くのはいけないことだ。 交渉だとか、上司への説明だとか、学生の採用面接だとか、世の中でしぶとくやっていこうとすると、時に嘘を付かなくてはいけな…

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