真相やいかに。

ジダン選手の退場をめぐって、
いろいろな憶測が飛び交っている。


じきにジダン選手サイドから、
本件に関する何らかのコメントが発表される、ということだが、
本稿では、現時点で得られた情報を元に、
ジダン選手退場劇の真相」に関するいくつかの仮説を
提示することにしたい。

説① −マテラッツィ暴言説

とりあえず、今夜の時点でもっとも有力な見解は、
ジダンがユニフォームを引っ張るマテラッツィ選手に対して、

「そんなにユニフォームが欲しけりゃやるよ」

と言ったところ、
マテラッツィが何らかの侮辱的言辞を発し、
それに対して、激高したジダンが“暴挙”に及んだ、というもの。
某巨大掲示板などでは、
そろそろAAが繁殖していてもおかしくなさそうだが(笑)、
サッカーに関心の高い、わが職場の同僚の指摘により、
会話としてもっともつながりが良い“言ってはいけないセリフ”として、
以下のようなものが浮上した。


「そんなにユニフォームが欲しけりゃやるよ」

「うるせー、ハゲ!」

・・・・。


出来の悪い部下のせいで、
頭頂のバーコード化が進展しているわが上司に言えば、
即刻頭突きが飛んでくるかもしれないが、
8年前から頭を形容する詞は変わらないジダン選手が、
その程度のことでキレるのか?という素朴な疑問はある。


だが、ジダン選手といえば、
我々に名を知らしめた8年前から現在のような
形状を頭髪を有しており、
その当時から同様の侮辱的言辞を浴びせられていたとすれば、
積み重なったトラウマにより、
無意識のうちに、体が反応してしまった、ということも考えられる。


東洋の島国に住む我々としては、
もっと早く彼にアルシンドを紹介しておくべきだったのではないか?


そうすれば、頭突きの変わりに
“友達なら当たり前〜”とピッチで微笑む
“ふさふさの”ジダン選手の姿が見られたかもしれない、
と思うとつくづく悔やまれる。

説② −ジダン=“ゲーム脳”説

マテラッツィ選手は、
本当に過激な侮辱的言辞を吐いたのだろうか?


実のところ、ジダン選手が頭突きで退場を食らったのは
これが初めてではない。


8年前のW杯では踏みつけ事件を起こしているし、
チャンピオンリーグや国内の試合でも、頭突きの前歴はあるようだ。


思うに、ジダン選手は、
自分がキャラクターになった日本製の某テレビゲームをやりすぎて、
あのような“キレやすい”体質になってしまったのではないだろうか?


某ゲームメーカーの担当者は、
ジダンがあのような病に陥ったことに対し、
説明責任を果たすべきとあると考える。


あと、ここは是非、
高名なる森教授の分析もいただいた上で、
某週刊誌との不毛な論争を再燃させていただきたいところである。

説③ −ジダン=“映画の観過ぎ”説

個人的に一番支持したいのはこの説である。


4年前、ワールドカップに相前後して封切られた一本の映画を
読者の皆様は覚えていらっしゃるだろうか。


そう、世界に誇るアジアの映画、“少林サッカー”である。


きっと、決勝戦の前夜、
ジダン選手はあの映画を観たに違いない。
自慢の石頭で相手をなぎ倒す、あの少林の達人を・・・。


ワールドカップが香港で開催されていたら・・・
と思うと、いかにも残念である。


いや、次作ではきっと、
“石頭のジダン”として、メンバー入りしてくれるだろうから、
それに期待しよう。




◆◆
以上、世界的な名選手に対して、
こんな不真面目なネタ記事を書くのは
不謹慎極まりないのであるが、
じきに開かれるであろうジダンの口から、
“人種差別”とか“家族への侮辱”とか、
そんな言葉を聞かされるのは、もっとやりきれない。


人生最後、かつ最大の試合での退場。
本人にとっては悔やみきれない結末だろうが、
だからといって、彼のこれまでの輝かしい実績が色あせるわけでもないし、
サッカー界への貢献が否定されるわけでもない。


退場の発端が深刻な中身であろうがなかろうが、
フランス国民も、そして彼をこれまで見てきた世界中の国民も、
きっと彼を許すであろう。


だったら、いっそのこと“ギャグ”で終わらせてくれたほうが良い。


でなければ、準々決勝の前に、
各国のキャプテンたちが宣誓したのは何だったのか、
これまで何度も繰り返される心ない差別を撲滅するために、
FIFAをはじめとする各国のサッカー関係者が取り組んできた努力は
一体何だったのか・・・、ということになってしまう。


それが、悲しいのだ・・・。

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