旧から新へ

当然ながら年々扱いは小さくなっているものの、それでも未だに試験の実施が新聞紙上を賑わす、「新司法試験」。


今年で3回目。

法科大学院の修了者を対象とした3回目の新司法試験が14日、東京や大阪など全国7都市の10会場で始まった。今年度は6261人が挑戦した。法務省によると、合格者は2100-2500人が見込まれており、合格率は昨年度(約40%)を下回る見通し。」(日本経済新聞2008年5月14日付夕刊・第17面)

本当にこの試験が世の中に定着した、と言えるのは、タイトルから「新」がとれ、試験の開催がいちいち話題にならなくなった時だろう、と思うのであるが、それでも倍率が3倍近くになってくると、一応“競争試験”としての形は整ってきたのかなぁ・・・、という印象は受ける*1

「出願者は7710人だったが、「大学院修了後5年以内に3回まで」という受験制限があり、辞退者が多数いたとみられる。」

減った1,500人弱の背景にあるのが、自主的な「受け控え」なのか、修了認定がでなかったことによる“強制的な”「受け控え」なのか、それとも仕事その他の事情によるやむなき事情によるものなのか、は何とも言えない*2


この不透明な情勢の中では、試験を受けるのも受けないのも、それぞれ勇気ある決断なわけで、その選択を他者がとやかく言うことはできないだろう。


とりあえず、今まさに試験を受けている方々には、最後まで全力を出し切れるように、と、今年試験を受ける機会に恵まれなかった方々には、来年(あるいは今後4年以内のいつの日か)無事試験の日を迎えられる日が来るように、と、温かいエールを送ることにしたい。




・・・ま、所詮はお気楽に他人の試験を眺めている人間の戯言に過ぎないのではあるが。

*1:それが本来の制度趣旨に沿うことなのかどうかは別として。

*2:諸事情でこの春から就職した元ロー生や、ずっと夜間でローに通ってた社会人学生だっているのに、平日のど真ん中に連日試験日程を入れる法務省どうよ・・・(苦笑)、と思うのは筆者だけだろうか?いっそのことGWを使えばいいのに・・・。

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