10年の時を超えた復活。

ニュースでは高橋尚子選手の“ラストラン”ばかりが取り上げられていたが、個人的には、今年の名古屋国際女子マラソンの主役は藤永佳子選手だろうと思う。


シドニー五輪のヒロインが引退するレースで、同五輪の前年に期待のホープとして陸上界を席捲していた選手が、苦節10年の時を超えて“初優勝”を飾るのだから、運命というのは何とも面白いもので。


最近では大学進学と同時に実業団に籍を置いて活動を続けるような選手(小林祐梨子選手)も出てきてはいるが、そういう裏技でも使わないと、一貫した環境で指導育成を受け続けるのはなかなか難しいわけで、“超高校級選手”が大学進学、実業団入り、というプロセスを経て行く中で、故障や不調に苦しむ、というパターンも良く見かける。


それだけに、意味のある復活劇だなぁ・・・と筆者としては思うわけであるが、果たしてこれが同じような状況に置かれた選手達にとっての起爆剤となるのか。


次の五輪まで3年。


長いようで短い。

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