美浦組の嘆き。

桜花賞は前評判どおり、断然人気のブエナビスタが、「大外を回っても」の堂々の勝利。


これまでの勝ち方(特に昨年の阪神JF)からすればもう少し早く抜け出しても良かったところだし、最後の直線でそれなりに脚を使ったことを考えると、このまま残り2冠を順調に使えるかどうかは蓋を開けてみないと分からないが、それでも、これで“未完の大器”感のあった母(ビワハイジ)をひとつ越えたことは間違いない。


意外だったのは2着以下で、レッドディザイアから5着・ルージュバンブーまで、掲示板は栗東勢が独占。


ひそかに期待していた美浦勢は、最先着が8着のダノンベルベール、と三冠のしょっぱなから最悪の出だしとなった。


脚質的に不利は否めなかったサクラミモザはともかく*1、末脚が切れるダノンベルベールあたりには、あわよくば“主役食い”も、と期待していたのだが、最内枠もここでは災いしたか、あえなく直線で後退していくのを見届ける羽目に。


“西高東低”が続く最近の競馬界。トレセンの設備の話から、“水”や飼い葉の話まで、いろいろと背景事情を詮索するむきもあるようだが、本当のところはよく分からない。


ただ、これだけ極端な状況が続いていくようだと、トレセンの環境以前に、入厩してくる馬の素質の段階で大きな差がつくようになる可能性もあるわけで*2、なるべく身近なところで好素質馬を見たい東側の人間としては、せめてホームの東京・中山のG1だけでも美浦組に意地を見せてくれることを願うのみである*3


皐月賞フィフスペトル、ダービーはセイクリッドバレー、オークスほしのあきの馬あたりに何とかしてもらいたいものであるが・・・

*1:ペースが速くなりがちで、最後の直線も長い桜花賞で逃げ脚質の馬に期待するのはもともと無理がある。

*2:既にそうなっている、という噂もあるが、少なくとも入厩段階の見立てではそこまで大きな差はないだろう、というのが筆者の持っている印象である。

*3:最近、阪神開催のメインレースが「10R」に繰り上げになったことからも分かるように(これが、メインレース→最終レースが終わった後にもうひと勝負かけて損を取り返したい、と望む関東圏の馬券愛好者をターゲットとした施策であることは明らかだろう。)、馬券の売上でいえば圧倒的に“東高西低”なのだから・・・。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html