夜遅く家に帰ってテレビを付けて、赤星憲広選手の電撃引退の報を聞く。
今シーズン終了後、選手会長の座を自ら退いた、という話を聞いた時に嫌な予感はしていたのだが、こんなに早くこの日が訪れるとは夢にも思わなかった。
一切涙を見せない記者会見。
だからこそ、見ているこっちとしては、涙が止まらなくなる。
待てども待てども勝星が遠かった、暗黒時代の末期にかすかな希望を抱かせてくれた快足攻守。
そして、彼の故障とともに失速した雌伏の02年を超えて生まれたのが、歴史的リーグ優勝の日のサヨナラヒット。
その後のチームリーダーとしての彼の活躍については、あらためて説明するまでもあるまい。
小さな体で大きな見せ場を何度も作った、記憶に残る名選手だったなぁ、とつくづく思う*1。
最後は本人が決めたことだろうから、ファンが泣きごとをいっても始まらない。
そして、今は、ただただ「9年間ありがとう」と言いたい、そんな気持ちである。