ここのところ、夜テレビを付けると、女子、男子、女子、男子と、サッカーの日本代表チームが、世界規模の大会の予選を戦っている。
世界につながる道とはいえ、アジアの中の戦いだから、格下の相手に対してはそれなりの結果も見込める、それゆえ、サッカー好きにとっては、楽しい一週間・・・となるはずだった。
だが、前夜家に帰って、テレビを付けて見たら、何とまぁ。
最終的には、岡崎の根性ヘッドで何とか同点に追いついたから良かったようなものの、清武選手を入れて流れが変わった、とされる後半*1ですら、冷や冷やさせられるシーンは一度や二度ならず。これぞアウェー、という感がありありな、観戦者にはストレスが貯まる試合であった。
そもそも今回の三次予選のメンバーを見たときに、特に、シリアが失格処分になって代わりにタジキスタンが入ったときに、嫌な予感にさいなまれたのは自分だけではないだろう。
「楽な組に入った」
とか、
「嫌なシリアが消えてより楽になった」
なんて声は、若い世代の代表サポを中心に今でも根強いようだし、今の客観的なチーム力を比較すればそういうことになるのだろうが、忘れもしない1997年、ジョホールバルで岡野のシュートがイランのゴールに突き刺さるまで、何度となく“死んだ!”という思いに苛まれたちょっと古めの世代としては、タシケントという地名を聞くたびに、嫌〜な記憶が蘇ってくるし、「なんたらスタン」という国名を聞くだけで、耳を覆いたくなる*2。
まだ日本人が誰ひとり、自国の代表をW杯で応援したことがなかったあの頃と違い、4度の出場を経験し、2度のベスト16、という結果を既に残している今の日本代表なら、1つの引き分けで慌てふためくことなどないだろう。
しかも、今の代表を率いるのは加茂監督でも若き日の岡田武史監督でもなく、世界の名将ザッケローニだから、次の試合までには、きっちりとチームを立て直して、次のステップに向けて難なく一つ歩みを進めてくれるに違いない*3。
それでも・・・
昨日の試合を見ながら、11月のアウェー2連戦、特に最初の中央アジアでの試合でコケやしないか・・・という不安が沸々と湧いてきてしまった自分は心配性過ぎるだろうか。