今日のCOVID-19あれこれ~2020年3月9日版

再び新しい週が始まる月曜日。

本来であれば、プロ野球の開幕延期、とか、Jリーグの再開延期、とか、とても残念ではあるのだけど自分の生活には直結しない話題でつなぎたい日だったのだが・・・。

やはり、今日は「相場が荒れ狂った日」ということで、記録を残しておかないわけにはいかないだろう。

前週末、NY市場でも大きく下げていた上に、週末の間に全世界で感染者数は拡大し、状況は悪くなる一方。
しかも、それに追い打ちをかけて、北の国が飛翔体を飛ばすわ、サウジアラビアの皇太子が逆張り原油増産などとのたまうわ、という流れの中で市場が開いてしまったものだから、当然のごとく浴びせ売り。

足元の業績は悪くなく、金曜日の時間外に決算上方修正だの増配を発表して、ひそかに値上がりを期待していた銘柄もいくつかあったのだけど、大きな流れの前では、そんなささやかな期待など一瞬で吹き飛ばされてしまう。

終わってみれば、ほぼ下値に張り付いたまま、1,050円99銭安の19,698円76銭で引け、攻防ラインと思われていた20,000円をあっという間に飛び越えて”底なし”の様相を見せるに至ってしまった。

もちろん、自分の場合、昨日今日投資を始めたわけではないし、それこそリーマンショックに始まり、東日本大震災を挟んで、どの会社も今よりはるかに低い株価にあえいでいた2010年代前半を乗り切って資産を増やしてきた人間だから、「この程度で挫けてなるものか!」という思いは当然ある。

ただ、ちょっと反転の気配を見せたと思ったら、また二の波、三の波でつぎ込んだ資金が次々と溶けていく、という今の状況は、相当タフでないとやっぱりきついな、と。

まぁ、9年前、まさにあの「3・11」の翌週から始まった大暴落相場の中、蟷螂の斧ながら、”ニッポンを買い戻す!”と果敢に立ち向かったことが、その後の資産形成につながったことを考えると*1、今もまたチャンス、と言いたいところだが、今回は、日本だけの話ではないし*2、そもそも過去の成功体験の繰り返しに期待すること自体がリスクだったりもするわけで・・・。

深夜に2000ドル近く暴落し、サーキットブレーカーを飛ばした海の向こうの惨状を眺めつつ、ちょっと途方に暮れている週の始まりである。

どんな異常時でも容赦なく法改正は迫る・・・が。

ということで、今日はち密にネタを拾う気力もないのだが、自分が唯一いいなと思ったのは、4月1日に迫っている民法改正に向けて、改正民法の立法経緯を知り尽くした某大手法律事務所の某先生が、改正民法の「経過措置の概要と実務上の論点」をテーマとしたセミナーをWeb上で無料公開するという話に接したこと。

今、この状況で、4月1日に向けて各社の法務サイドで何か大がかりなことを仕掛けようとするのはさすがにやめた方が良いと思うのだが、とはいえ、法改正の施行日はおそらく変わらないし、いずれ日常が戻ってくればそこは否応なく「改正民法が適用される世界」になっているわけで、そうであれば、いろんなものが停滞している今のうちに改めて知識を整理しておきたいというニーズは当然あるはずだし、そのニーズに応えてWeb配信する、という着想は素晴らしいな、と思うので、”ちょっといい話”として、取り上げておくことにしたい。

*1:しかも、総力を挙げての復旧支援と余震警戒でイレギュラーな24時間交代勤務体制に突っ込まれていたさなか、”明け番”で意識朦朧とした中で無謀にも買いまくったのだった・・・。

*2:むしろ先週からの動きを見ていると、欧米の方がより深刻な事態に陥っているように見えて、最終的には「中国一人勝ち」の世界ができるような気がしてならない。

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