“キャラクター”はスキャンダルに無縁か?

久々に早く帰って、SMAPの番組を見ていたら、思わず苦笑したくなるくらい、無理無理なプログラム編成で60分引っ張っていた。


時期が時期だけに、いろんな大人の事情があったことは想像に難くないのだけれど、こんなところで総集編もどきをやるくらいなら、事務所の後輩の堂本剛でも連れてきて、59分くらい引っ張ってもらえばよかったのに(笑)、と皮肉の一つも言いたくなる。


で、さらに滑稽なのが、

民放連は2011年7月24日までのアナログ放送終了・地上デジタル放送完全移行に向けて、キャンペーン・キャラクター“地デジカ”の制作発表を行いました。アナログ放送終了までのおよそ2年間、民放テレビ各局の番組・PRスポット・HPを通じた周知広報活動に取り組むということです。

http://www.dpa.or.jp/articles/archives/news/3698

・・・・(爆)


おもしろすぎて吹き出しそうになる。


登場するタイミングが良すぎるところや、広報発表にわざわざ鳩山大臣がお出ましになっているところを見ると、“いまいちセンスが悪い”としてお蔵入りになりかけていたキャラを、

「草なぎ某に代わるキャラクターをさっさと登場させろ!」

という天からの鶴の一声で、急きょ登板させたのではないか、といった想像も働くわけで・・・*1



CMキャラクターに芸能人等の“人間”を使った場合、どうしてもその人間がスキャンダルに巻き込まれるリスクを払拭できないのに対し、人間以外のキャラクターを使えば、スキャンダルとは無縁なまま安定した広告効果が期待できる、というのは業界でよく言われることで、その意味では今回のキャラクターの選択は正しかったようにも思える。



もっとも、この種の「キャラクター」が常に優位、というわけではない。


二次元的キャラクターであれば酒に酔っ払って全裸になる危険性はないにしても、「ひこにゃん」騒動で発覚したような“権利”がらみのトラブルが出てきて、結果としてキャラクターの価値を貶めることは十分考えられるわけで。。。


さすがに国の施策だし、仕切っている広告代理店もちゃんとした会社なのだろうから、権利関係の処理をせずに(あるいは処理が曖昧なまま)CMに使う、なんてことは考えにくいのではあるが、それでも創作活動は常に“権利”の問題を孕むものであるから、何かの拍子にトラブルになる危険が全くないとはいえない。




一連の事件の合間をぬって公表されたこのキャラクター。


これが“当たり”になるのか、それとも近い将来、より悪評に輪をかけてしまうような問題が出てくるのか、はわからないのだけれど、そうでなくても“普及が遅々として進まない”という評判もある“地デジ”PR活動のこと、筆者としては、キャラクターが足を引っ張るようなことがないように、願うのみである。

*1:あるいは、代理店のクリエイターが3日3晩徹夜で創り出したキャラクターなのかもしれない・・・。

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