ドコモは何処へ・・・

悪い冗談のようなタイトルになってしまったが、日が変わるくらいのタイミングで日経の電子版に大見出しで掲げられた記事を見つけたときの感想は、まさにこれだった。

朝8時に、当事者が親子そろって「現時点で決定した事実はありません。(でも)本日の取締役会にて、開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表いたします。」という、スパッと抜かれた時のお決まりのフレーズを掲げ、湧き立った市場のクローズを見計らって正式発表。

ジョークは現実に変わった。

朝刊には正式発表を待たずに、早々と観測記事が躍っていたが、個人的にショックだったのは、以下のようなくだりだろうか。

「かつてドコモは米AT&Tワイヤレスなど海外5社に約2兆円を出資し海外戦略に打って出た。しかし、各社との連携が進まず、約1兆円の減損損失を計上するなど、海外事業で苦戦が相次いだ。「新市場を立ち上げるビジネス構想力が足りず、そこから海外展開が及び腰になった」(NTT幹部)」
「あるNTT幹部は最近のドコモの現状について「ドコモ内部に改革意欲が薄く、グループ戦略から取り残されていた」と話す。今回の完全子会社化は、そんなドコモをグループ戦略に半ば強引に取り込む狙いがある。」
日本経済新聞2020年9月29日付朝刊・第3面、強調筆者、以下同じ。)

世の中の「大企業の子会社」に勤める方々の多くは、名刺交換、自己紹介等々の機会で、自社名に付いている(時には付いていなくても)「親会社」の社名を前面に出すことが多いのだが、こと今回の買付対象会社に関していえば、そういう方はほぼ皆無だったように思う。

彼、彼女たちが自分の会社を語るときに声に出すのは、カタカナ3文字のブランドだけ。他の親会社グループの関係者が多く参加している会合に出ても、本体の下にまとまりがちな他のグループ会社関係者を横目に我が道を行く。自分はそこにかの方々の携帯電話業界のパイオニアかつNo.1企業としての矜持を感じさせられたものだった。

業績面ではグループ全体の利益の大半をこの子会社1社で稼ぎ出していたような時期もあったし、前記記事の中で批判されている「内向き」姿勢にしても、元々、画期的なヒットとなった「iモード」を掲げ、ナショナルブランドとしていち早く海外に飛び出す姿勢を見せていたのは、「子」の方ではなかったか。

かつてムンバイのスタバで自分もお世話になったお馴染みのロゴは、結果的に法務の世界で話題を振りまくものとなってしまったし、それ以外の進出事例でも華々しい成功譚を聞くことはあまりなかったのは事実。また、ここ数年、マーケットに出てくる話題は、自社株買いや高額配当といった”還元策”の方が目立っていて、関係者が力説されるほどには成長に向けた展望が開けているとは言い難い状況だったのも確かだろう。

それでも、証券市場を「銀行」として使う層には依然として人気が高い銘柄だったし、このコロナ下においても、業績、株価とも比較的安定した水準で推移していた。

だから、こんな形で一時代を作った会社が、28年の歴史に幕を閉じる、ということを自分は未だに信じられずにいる。

本日15時15分、両者から正式に公表されたリリースは実に50ページ近いボリューム。

公開買付け関係の資料は、どんなにコンパクトなものでも、それなりのボリュームになるのが常とはいえ、このカサには圧倒されるし、加えてその中には、、親子会社双方はもちろん、対象会社の特別委員会までもが雇ったファイナンシャル・アドバイザー、リーガル・アドバイザーの名前が華々しく記載されている*1

こういった体制もそうだし、買付価格の算定から最終的な決定に至るまでの詳細な交渉過程等を見ると、元々連結対象となっている会社、しかも既に66.21%の株式を保有している会社の株主から、残りの僅か3割強の株式を取得するためにこれだけの手間をかけねばならぬのか・・・と思わずため息も出てしまうが、そこが「親子上場」の難しさ。

前日の株価に対して実に40%ものプレミアムを乗せ、理論値としてはともかく現実の市場でここまで株価が上昇することなどとても期待できない、という水準(買付価格3,900円)での決定に至った、というくだりを見ても、慎重に慎重を重ねて本日の発表に至った、ということは実によくわかる。

もちろん、「買付の目的」を見ても、描かれた「シナジー」を見ても、そこには日経紙の朝刊が書いていたようなネガティブな雰囲気は一片たりとも存在せず、通常の「友好的TOB」と同様の前向きな記述にあふれている。

ただ、今、自分がそれを額面通り信じ切ることができないのは、これまで「中の人々」を通じて両者の距離感を何となく感じてきたからなのか、あるいは、「ドコモ口座」問題、菅政権誕生、といった逆風が吹き荒れる中での再編劇だったからなのか・・・

おそらく、ここまでは、両社内、特に子会社側では相当厳格な情報管理体制の下で行われたであろう本件の検討。

今日発表された資料の中で、本件の初期的な通知のタイミングが、新型コロナの脅威の真っただ中の「4月下旬」だった、という事実を知り、溜池山王側でこのプロジェクトにかかわった方々がどのような思いで準備を進めてきたのだろう・・・と思いを巡らせながら一連の資料を読む羽目になってしまったのだが、既に、こうして決定事項として世に出た以上は、関係者の労苦に報いるためにも、資料に描かれた中身に現実が少しでも近づくことを願ってやまない。

そして、今回の対象会社が産声を上げ、ポケベル、PHSの時代を経ていよいよ「本物の携帯電話」が世に広まっていこうか、という時代に、「通信の無限の可能性」を信じて、この業界の会社の採用面接を受けまくっていた世代の人間としては*2、躍動する広末涼子とともに全国民ブランドとなった「ドコモ」のブランド*3が、まだまだ歴史的遺産としてではなく、”これからのグローバルブランド”として生き続けてくれることを願わずにはいられないのである。

*1:「リーガル」だけでも、ざっと挙げると、森・濱田松本、日比谷総合、中村・角田・松本、西村あさひ、という煌びやかなラインナップである。

*2:自分の場合、どちらかと言えば、目に見える「移動体通信」より、草創期の「インターネット」の方に目が向いていて、「ケーブルにコンテンツを乗っけましょう」というワンパターンの夢(今思えば10年以上時代を先取りしすぎていた・・・)を語りながら、今の大手キャリアの前身の会社(当時は多くの会社が乱立していた時期だった)のうち最低一つは汗をかきながら回ったのだった(そして有難いことに、複数の会社から内々定までいただいた)。なぜか最終的に行ったのはそこまで関心の高くなかった別の業界の会社だったから、就活生の「熱」などあてにはならん、というエピソードでもあるのだが・・・。

*3:おぼろげな記憶でしかないが、今でYou Tubeで見られるあのCMが出てくるまでは、NTTの新しい子会社のブランド名を正確に言える人は本当に少なかった気がする。自分もそうだが、都会では「テレメッセージ」派の方が優勢。そんな時代もあったのだ・・・。

秋。ますます映える飛行機雲。

週末、時折降った雨のせいもあるが、外の空気がやたら冷たく感じられた。

これから向かっていくのは、自分が一年のうちで一番嫌いな季節。

ただ、競馬だけは別だ。

春先、他のメジャースポーツが軒並み沈黙する中、歩みを止めることなく「無観客」で黙々と開催し続けた、それがここからの3か月で実を結ぶ。

これまでと同じように日々を過ごし、楽しみを味わうことが難しかったこの2020年という年に、毎週末のプログラムを「当たり前」のように届けてくださった関係者の方々のご尽力を思うと、本当に頭が下がる思いなのだが、天はそんなシーズンに二度とめぐってくることのないような絶好の配剤を与えた。しかも二頭。

頭目は、目下4戦4勝、既に牝馬2冠のタイトルを持つデアリングタクト

そしてもう一頭が、先の週末に休養明け初戦を迎えたコントレイルである。

いずれも単に戦績が美しい、というだけでなく、ここまでの勝ちっぷりも破格、という点で、文句なしに「今年の主役」にふさわしい存在なのだが、特にコントレイルに関しては、デビュー戦から昨日の神戸新聞杯までの6戦、全て1番人気、と、同世代の中で全く格の違う存在になっている。

この週末、中京で迎えた神戸新聞杯での馬券の売れ方も別次元だった。

単勝1.1倍複勝は1.0-1.1倍

続く「19.9倍」という数字が大きすぎて、こちらも無敗だったグランデマーレが2番人気の支持を集めていることに気づかなかったし、ダービー3着のヴェルトライゼンデの単勝オッズも20倍を超えていた。

こういう状況になってくると、ターフの上でも馬券売り場でも、「一発かましたれ!」とばかりに逆張り戦術を取ろうとする者は必ず出てくるのだが、自分の長年の経験では、それはただ一言、”無駄”である、としか言えない。

ゲートを出てすんなり好位に付けた大本命馬を出し抜くように、坂井瑠星騎手が操るパンサラッサはペースを握るべく先頭に立ったし、同じ勝負服のダービー5着・ディープボンドも戦前の予想通り前でレースを進めていたのだが、決して長くはない直線、進路が開けた瞬間、鞍上がさほどアクションを起こすこともなく一瞬で他の馬を置き去りにしてしまったコントレイルの前では、見せ場を作るもへったくれもなかった。

結果、後に続いたのは自分の競馬を貫いたヴェルトライゼンデとロバートソンキー、ということになったのだが、中京の決して長くない直線、道中の位置取りからすると、これらの馬には”どんぐりの背比べ”に勝つだけの力はあっても、本命馬の寝首を賭けるような力も勢いもなかった、というべきで、レース後に「これで三冠当確」と言わんばかりの記事があちこちで踊ったのも、決して誇大表現ではなかったような気がする。

もちろん、これだけの人気にパフォーマンスを備えた馬でも、過去に遡れば「上には上」がいる。

本馬の父であるディープインパクト*1も、神戸新聞杯までの6戦、全て1番人気で1着、という実績を残しているし、「1番人気」といっても、皐月賞まで単勝2倍台の支持率だったコントレイルとは異なり、ディープはデビュー戦から「1.1倍」。生涯を通じて国内のレースでは単勝1.3倍以下に落ちたことがなかったような馬だったから、現時点では、コントレイルといえどもまだ父を抜けていない、という評価もあり得るだろう。

それでも、次の菊花賞、さらには3歳時に父が成し遂げられなかった有馬記念制覇、というところまでたどり着ければ、名実ともにコントレイルが「史上最強」の名を欲しいままにすることができるはず。そして、それは今や、決して手の届かない話、ということでもなくなりつつある。

興味深いことに、コントレイルが出走した神戸新聞杯には、「利息10%」の高利回り商品に消費者が殺到したのか!?と叫びたくなるくらい、巨額の資金が流れ込んだ。

GⅡとしては異例の約84億円の売上は前年同レースの約2倍(対前年比∔90.5%)、それが牽引して東西の売上合計額も約304億円に。

一部のメディアでは、「9頭立てだった東のメイン、オールカマーが馬券妙味を欠いていたために、中京メインに回る資金が増えたのではないか」という仮説が開陳されていたし、実際の馬券の売上を見てもそれは多少うかがえるところなのだが*2、それだけでは説明できない”社会現象の兆し”もここには眠っているような気がして・・・*3


「コントレイル」の語源は飛行機雲。そしてこれからの季節は、そんな飛行機雲が澄んだ空に一番映える季節

今年のフィナーレを迎える頃には、父を超え、名実ともにこの馬が「史上最強馬」のポジションを手に入れていると信じつつ、これからのドラマを見届けたいと思っている。

*1:自分にとってはまだ”最近”だが、残念なことにもう15年もの歳月が流れていて、この馬自身も世を去っている。

*2:一方で自分は、今週に関しては、「コントレイル withその他大勢」という印象だった神戸新聞杯より、頭数こそ少ないものの「実力拮抗」という印象だったオールカマーの方が、馬券妙味としては高かったのではないか、と思っている。

*3:ちなみに父が出走した神戸新聞杯の馬券売り上げは約79.6億円だから、この点においては既に「逆転」したと言えるのかもしれない。

リツイート最高裁判決への違和感が端的に言語化された評釈に接して~法律時報2020年10月号「判例時評」コーナーより。

月末ということで届いた法律雑誌のうち、法律時報の最新号(2020年10月号、Vol.92. No.11)に目を通していたら、思わぬところに切れ味鋭い評釈が掲載されていることに気づいた。

元々この号は、今、まさに研究会での議論が進められている動産・債権譲渡担保法制の見直しにかかる特集がかなり充実していて*1、本来ならこちらも取り上げておかねばならないところではあるのだが、まずは真っ先に冒頭で紹介した評釈のインパクトを伝えなくては・・・ということで、今回はこれに絞ってエントリーを上げることとしたい。

田村善之「寛容的利用が違法とされた不幸な経緯に関する一考察-最三小判令和2年7月21日(リツイート事件)」*2

リツイート事件といえば、今年の夏、関係者を騒然とさせたアレ、である。

当ブログでも多少の懐疑とともに、驚きを伝えたところだった。

k-houmu-sensi2005.hatenablog.com

たかが発信者情報開示請求、されど出たのはれっきとした「最高裁判決」ということで、未だ判決の位置づけや射程をめぐってざわついているようなところはあるのだが、この田村教授の評釈は、タイトルが如実に示す通り、全体を通じてこの最高裁判決への懐疑的な姿勢に満ちている。

僅か3ページという短いスペースに押し込められた評釈、ということもあって、「紙幅の都合上、最高裁の判旨の網羅的な検討は別の機会に譲り」という前置きの下で書かれているものだが、逆に言えばその割り切り、すなわち、

「そもそも本件訴訟が、この問題を違法と判断するのに相応しい舞台であったのかということに筆者は疑問を覚えている。」(4頁)

という”感想”にフォーカスして筆が運ばれていることで、本評釈にはより強いメッセージ性が込められ、大きなインパクトを読者に与えることとなった。

最高裁判決へのシンプルな評価

順にみていくと、まず冒頭の3分の1では、そうはいっても、ということで、最高裁の判断内容へのコメントが記されている。

ざっとかいつまんでご紹介すると、

「本判決の法律の下、その種の確認(筆者注:元ツイートに著作者名があり、それがトリミングされるか否かの確認)をなすことを迫られる場合は、リツイートの迅速性、簡便性を減殺することになりかねない。氏名表示権侵害者となるリスクを嫌って、リツイートが過度に控えられるおそれすら全くないともいえないだろう。」
「かりに本件のようなトリミングによる氏名表示が真実忌避すべきものであるならば、リツイートをするかしないかの二択しか有していないリツイート者に責任を課すよりも、システムの設計者であるツイッター社を侵害行為主体として捕捉したほうが、適切な回避措置の導入を促すことになろう。」
(以上4頁)

といったように、最高裁の法廷意見のロジックのおかしなところを的確に指摘し、その上で、「クリックすれば元画像の氏名表示に(容易に)接しうる」という事情に照らし、

「そもそも本件のシステムによる著作者の不利益が氏名表示権侵害を肯定するに足りるほどのものだったのかということ自体、疑問が残る。」
「こうしたユーザーの受け止め方などを斟酌して著作者が受ける不利益がそれほど大きくないと思料される以上、前述したリツイートの利便性に鑑み、19条3項による制限が正当化されるというべきであろう。」(以上4頁、強調筆者、以下同じ。)

とばっさり。

世の中を見回すと、曲がりなりにも知財高裁と最高裁が結論において一致している、という現実に、TwitterというSNSツールに対する微妙な評価(特にリツイート機能への愛憎半ばする思い・・・?)も相まって、今回の結論をストレートに批判することには躊躇するような空気もあったような気がするのだが*3、「リツイートが・・・重要な機能を果たしている」という前提に立つのであれば、最高裁判決に対しては、こういう評価しかなしえないような気がする。

田村教授はさらに続けて、「最高裁が扱わなかった論点について」という項で、今回の判決で判断対象とならなかった「同一性保持権侵害」(知財高裁はこれも肯定)についても、

控訴審の結論は、氏名表示権侵害を肯定した最高裁判決以上にその弊害が大きい。」(5頁)

と、理由も添えて激しく批判し、

最高裁が上告を受理しなかった意図は定かではないが、あるいは、氏名表示権侵害を肯定することは質的に異なる影響度を慮ったのかもしれないより深刻な事態が回避されたという意味では喜ばしいことであったのかもしれない。」(5頁)

と、シニカルにまとめておられる。

おそらく、今後、他の媒体等でより詳細な分析に基づく論稿が出される可能性も高いと思われるが、本評釈も、短い記述ながら、今後、本判決を容赦なく批判できるようにするための口火を切られた、という意味で、非常に高い価値を持つものとなるように思われる。

■端的に示された「本件の特殊性」

さて、通常の評釈だと、ここまでで話が終わってしまうことも多いのだが、本評釈ではここからが”本番”ということになる。

そして、その最初に書かれたくだりは、本件に対して多くの専門家が抱いている感情を実に端的に表現したものではないか、と自分は思っている。

「本件は、このように重大な影響を有する事件であるにもかかわらず、発信者情報開示請求事件であったために、裁判の帰趨に最も利害関係を有する者、すなわちリツイート者が当事者として登場していないという特徴がある。」(5頁)

「しかも、本件の大きな争点は、ツイッターのシステムに起因するトリミングにより著作者名が表示されなかったという事案の下で、氏名表示権侵害をなした主体はリツイート者なのか、それともツイッターの運営者なのかというところにあるはずだが、訴訟当事者であるTwitter Japanやツイッターインクに自らが責任を負うことにつながる後者のような主張をなすことは期待しにくく、現になしていない。つまり、本件訴訟は、原告の氏名表示権侵害の成否を決する致命的な論点について、訴訟当事者に十分な主張立証を尽くすことを期待しえないという構造的な限界がある案件であった。」(5頁)

おそらく、本評釈中で引用されている谷川和幸教授の高裁判決の評釈や、NBL1172号の論稿(「発信者情報開示請求事件における著作権法解釈」)の中で、こういった指摘が的確になされていたのだろうし、筆者自身も、7月のエントリーの最後の脚注でボソッと書き残したことでもあったのだが、よりストレートに言えば、上記のとおりなのである。

これを受けて田村教授は、

「十分に主張立証を尽くすことを期待しうるリツイート者自身が訴訟当事者となる案件が上がってくるのを待つべきであったのではなかろうか。」(5頁)

かりに侵害を肯定する結論をとらざるをえないのであれば、不必要に違法であることを明らかにして寛容的利用を萎縮させることを防ぐために、やはり上告を受理することなく、発信者情報開示請求に関する解釈論を研ぎ澄ましたり、立法による対応を進展したりすることによって、この種の訴訟が雲散霧消するのを待つべきであったように思われる。」(6頁)*4

と、「原判決を容認するための上告受理」を行った最高裁の姿勢に疑問を投げかけた上で、どうせ受理するなら一般条項(20条2項4号、19条3項)を使って「原判決を正す」方向に向かってくれれば良かったのに・・・と嘆かれているのであるが、こういう形で楔を打つことで、本判決自体の結論がひっくり返ることはなくても、判断の強固な「規範化」を阻止できる可能性はあるわけで*5、その意味でも極めて価値の高い「一撃」ではないか、と思う。

ゆえに、少しでも多くの方々の目に触れることを願い、引用多めで恐縮ながら、速やかにご紹介させていただいた次第である。

*1:水津太郎教授が書かれた「企画趣旨」に続いて7本の論稿が掲載、特に松岡久和教授、山野目章夫教授と続く冒頭の論稿のラインナップは、書かれている内容の含蓄の深さゆえ、相当に読み応えのあるものとなっている。

*2:法律時報92巻11号4頁。

*3:なので、自分も7月の時点では何となくひよってしまった・・・。

*4:詳細は本評釈を直接ご覧いただくのが良いと思うが、本件訴訟の経緯上、「リツイート者」に対する開示請求はあくまで元ツイート者を特定する過程での”おまけ”に過ぎなかったのではないか?という推測もこれらのご指摘の背景には存在している(そしてそれはおそらく核心をついているのだろう、と自分も想像する)。

*5:万が一、民集最高裁判所民事判例集)に収録されるようなことになったとしても、調査官に慎重に解説の筆を運ばせる効果はあるし、そもそも収録自体躊躇させる一因となる可能性もある。

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リスク感度を高めることの難しさ。

数日前に、「そろそろ危ないよ・・・」という雰囲気のエントリーを書いたばかりだったのだが、案の定、じわじわと波は来つつある。

プロ野球阪神は25日、糸原健斗(27)、陽川尚将(29)両内野手と岩貞祐太(29)、馬場皐輔(25)両投手、1軍チームスタッフ2人の計6人の新型コロナウイルス感染が新たに確認されたと発表した。2軍の浜地真澄投手(22)の感染判明を受け1軍関係者全員のPCR検査を実施し、陽性者は計7人となった。濃厚接触者とされた選手を含む計10人が出場選手登録を外れた上で、神宮球場でヤクルト戦を行った。」(日本経済新聞電子版・2020年9月25日19時20分配信。強調筆者、以下同じ。)

代わりに一軍昇格を決めた選手の中に藤浪晋太郎投手がいた、というのが何とも皮肉なのだが、普通に考えて、どんな強いチームだったとしても一軍登録選手がいきなり10人も欠けてしまったら、まずもたない。ましてやこのチームは勝負弱い「虎」である。

ペナントレースももう終盤。強すぎる巨人の前に、優勝の可能性が首の皮一枚・・・という状況で何とか踏みとどまろうとしてきてはいたものの、この日はヤクルト相手に痛い敗戦。おそらくこのままシーズンを終えることになってしまうことだろう。

自分が、この件が実に象徴的だな、と思ったのは、以下の点においてである。

「12球団と日本野球機構NPB)は同日、臨時の実行委員会を開き、阪神が経緯を説明。可能な限りシーズンを止めず全120試合の消化を目指す方針を確認した。」(同上)

おそらくこれが数か月前の話だったら、シーズンが数試合中断した可能性もあり得たし、少なくともタイガースの試合だけは延期、ということになっていたはず。

だが、今や「動かし始めたものは何があっても止めない」という強迫観念に取りつかれたような世の中になってしまっているから、10人欠けてもシーズンは淡々と続き、結果、戦力ダウンを余儀なくされたチームがダメージを受ける、という構図になっている。

翻って、我ら一般市民の日常に置き換えても状況は同じである。

3月、4月の頃なら、職場で感染者が出ても出なくても、ライバル会社も含めて皆仕事は”お休み”モードに入っていたから、暫しペースダウンさせてでも、自分の体調を悪化させないことを考える余裕はあったし、(万が一感染者が出てしまった場合には)波が止まるまで仕事も止める、というジャッジをすることもできた。

しかし、今はそういうわけにはいかない。

感染症自体に収まる気配はなくとも、世の中のビジネスのほとんどは今や完全に平時モードに戻っていて、むしろそれまでの停滞を”取り返す”ために、平時以上のエネルギーを費やさないといけなくなっている人も多いように見受けられる。

そんな状況で、万が一、職場でクラスタ発生、という事態が起きてしまったら一体どうなるか。

一軍のみならず二軍にもレベルの高い人材が揃っているプロスポーツの世界なら「特例」をフル活用して(少なくともまともな試合を成立させる程度には)やり繰りすることも十分できるし、某電力会社のように感染したのが雲上人なら、日頃の仕事にダイレクトに支障が生じることはないだろう。

でも、普通の会社の現場で同じようなことが起きたときに、誰かがまとまって「代替」してくれるような事態は、どう考えたって期待できない。

ましてや、自分の知恵と体だけが資本の一人事業主ともなればなおさらだ*1

だから、これまで以上に罹患することで失うものが多く、一方で罹患リスクは当面増す一方となるであろう今の状況下では、リスク感度をこれまで以上に高めないと、と思っているところではあるのだが・・・。

*1:ちょうど一年前、まだ世の中の人々が誰も「COVID」という言葉に関心を持っていなかった頃、自分は細菌感染症で40度の高熱に数日うなされる、という悪夢を味わった。今となれば得難い体験だったと思うが、抗生物質の点滴を打てば治ったようなシンプルな病でも、”ただの風邪じゃない”ということが分かった瞬間からとてつもない恐怖感を味わうもので、だからこそ「コロナ=ただの風邪」信者の戯言を見かけるたびに、意地悪な感情が頭をもたげてきてしまうのである。

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これがアナログな時代のお伽噺になることを願って。

「新型コロナ下」で様々なドラマが繰り広げられた「株主総会2020」。

ギリギリまで継続会等で引っ張った3月期決算会社がまだわずかに残っているような状況ではあるのだが、それでも多くの会社では一段落して来年に向けてあれこれ考えを巡らせ始めたタイミング、というのがおそらく今の状況だと言えるのだろう。

だが、そんな時に、総会を陰で支える証券代行業務の現場から、関係者が騒然となるようなニュースが飛び込んできた。

東芝株主総会を巡り、議決権行使の集計を受託した三井住友信託銀行が適切に事務処理せず、一部の株主の意見が反映されない事態が起きたことが分かった。取締役選任の賛否などを記した海外投資ファンドの書類が期限内に届いたにもかかわらず、無効となった。同様の処理は約1千社に及ぶ。会社法で保障する株主の権利を損ないかねず、説明責任も問われる。」(日本経済新聞2020年9月24日付朝刊・第1面)

メディア関係者にとっての「株主総会」は、会場で起きていることと、発表された議決権行使結果だけが事実上全てで、裏方にいる人々がかいている汗にまで思いを馳せてもらえるなんてことはとても期待できないから、こういうトーンの記事になってしまうのも止むを得ないのだが、日頃の株式事務における「代行」各社の緻密さときめ細やかさに少しでも触れたことのある人の中には、ことがこのような形で報じられることに心を痛めている人も多いことだろう。

特に株主総会前、送られてくる膨大な議決権行使書を捌いて日々報告書を上げ、前日夕方の行使期限からさして間を置くことなく事前行使の確定値を出し、データを詰め込んだCD-ROMを持参して、当日の投票輻輳の捌きまでスムーズに対応できるようにしてくれる。小規模な会社になると当日は受付補助の役回りまで担ってくれる、というその姿はまさに「神」であり、彼ら抜きにして円滑な総会な運営をすることなどまず無理だと言ってよい。

だからこそ、紙面に踊る「不適切な処理を20年」というフレーズには、「理屈も、建前も分かるけどさ・・・」と思わずつぶやきたくなってしまうのだ。

何が起きていたかは、報道でも断片的に説明されていたし、今日付けで発表された「調査結果のお知らせ」(https://www.smtb.jp/corporate/release/pdf/200924.pdf)に詳しく書かれているので、そちらをご覧いただければと思うのだが、端的に言ってしまえば、

「総会直前に押し寄せる膨大な数の議決権行使書の集計業務を処理するため、郵便局と握って本来の配達日よりも一足早く入手できるようにしていた。その結果、本来なら期限までに届かないものまで手元に来てしまったが、そこは彼ら特有の”厳格さ”により、行使票に算入しない取扱いとしていた*1

ということなのだと自分は理解している。

当事会社自身も「算入すべきであった」と認めたように、いかなる事情によっても、会社の代理人として現に受領してしまった以上は、議決権行使の意思表示が到達したものとして取り扱わなければならない、という理屈は分からないでもないが、そうでなくても出してから届くまでの間に一定のタイムラグがある、というのが「郵便」の特徴でもあるわけで、

「確実に自分の議決権を結果に反映させたければ、早めに行使書を送ってこいよ!」

というのが、ハラハラしながら結果を待つ「行使される側」の思いだったりもする。

そして、かっちりとしたスケジュールが決まっている世界で組み込まなければいけない、という現実を踏まえれば*2、アナログな方式で送られてくる書面に対して物理的に対応できるリソースにはどうしても限界があるわけだから、どこかで一線を引かないことにはどうしようもない。

それゆえに、顧客である各会社にギリギリまでしんどい思いをさせないために慮っていただいた末に、こういう結果になってしまったのだとしたら・・・と考えると、何とも言えない気持ちになってしまう。

ちなみに、前記プレスリリースの中で、自分が思わず目を止めてしまった箇所は2カ所で、まず1つ目は、

「従来 JaSt で実施しておりました先付処理については、速やかにその運用を取り止め、実際に郵便局から議決権行使書を受領した日を基準に集計業務を行うこととし、業務の適正化に努めてまいります。」(リリース3頁、強調筆者、以下同じ。)

のくだり。

これによって「先付処理」の問題が亡くなるのは良いことなのかもしれないが、前日、だいたい会社の終業時刻くらいに合わせて設定されている「期限の時刻」まで待って、そこから集計作業を行って、レポート化して・・・ということになるのだとしたら、総会の現場が少々乱れるおそれも出てきそうで、ちょっと心配なところではある。

また、より衝撃だったのは、リリースの1頁に記載されている脚注の中にあった、

三井住友信託銀行が受託している集計業務について、電子行使は増加傾向にありますが、依然として郵送による書面行使の比率は高く、2020 年 6 月株主総会開催分では全体の約 83%(約 480 万件)を占めております。」

という説明の方で、これだけ電子議決権行使の導入も進み、スマホ1台で事足りる、ということにさえなりかけている時代に、「書面率83%」という数字がたたき出されてしまったのは、いくら何でも・・・と思わずにはいられなかった。

おそらくあと何年か経てば、株主総会における議決権行使などは、ほぼほぼ電子行使主体になってくるはずだし、そうなってくれないと困る。

本件の当事会社自身も、

「より正確かつ迅速、また効率的な議決権行使集計が可能となる電子行使を推奨する取り組みを従来以上に促進してまいります。 」(報告書3頁)

ということで、モード切替のタイミングを見計らっているように見えるところもあったりする*3

いつか、全てが「電子」の世界に移行し、「議決権行使書を郵便でやり取りする」なんてことがすっかり過去の遺物になってしまうような時が来たら、今問題になっているようなことも、「あの頃はとんでもないくらい手間のかかることをやっていたんだよね」という”日本昔ばなし”的な文脈で語るだけで済むことだろう。

だからこそ、そう遠くないうちにあらゆることが一気に変わることを願いつつ、会社の側でも、これからの暫しの混乱(?)を乗り切るための備えをしっかり固めておくべきだろうな、と思うのである。

*1:ここはもしかしたら、事務処理上の事情が優先しての対応だったのかもしれないが、一応良い方に解釈しておくことにする。

*2:これが株主優待の申し込みだったりすると、あらかじめ決まっていた期限に遅れたような場合でも、事務局の好意で運よくいただけることになったり、ということもあるのだが、決められた日の決められた時間までにすべて片付けないといけない株主総会本番に関しては、そんな余裕は作りたくても作れない。

*3:そうはいっても、すぐにはなくならないのが「紙」だったりもするのだが。

たぶんこれが最後の波だから。

気が付けば一気に涼しくなった。

既に9月も終わりに近づいているわけだから、当たり前といえばそれまでなのだが、今年の夏の始まりは遅かったし、8月の終わり頃まで、いや9月に入ってからも35度を超える日が続いていたことを考えると、何とも呆気ない夏の終わりだったなぁ・・・という気がする。

こうなると、季節は冬に向けてただひたすら転がっていくだけ。そして当然ながら、やってくるのは「感染症の季節」。

皮肉なことに、春も夏も、季節など関係なく感染判明者数が一定のボリュームを保ち続け、メディアでも連日繰り返し同じような呼びかけが繰り返されたことで、世の中の感覚はすっかり麻痺してしまったように見える。

街中でマスクを着用している人の数はそこまで目立って減っていないものの、無防備にノーマスクでつるんで歩く人々の姿も徐々に増えてきているし、もっと厄介なことに、この連休中、学生街の居酒屋は、「いよいよ解禁」とばかりに大人数で騒ぐ集団の姿がやたら目立った。

だが、何度でも繰り返すが、感染のメカニズムを考えても、感染した結果出てくる症状を考えても、新型コロナウイルス」が本当の脅威になるのは、乾燥した空気が体を痛めつけるこれからの季節のはずなのだ

今月に入ってから、与党の総裁選、首相交代に伴う内閣改造、そして矢継ぎ早に打ち出されるアドバルーンと、メディアにとってはネタに困らない時期が続いたことで、往時の「コロナ連呼」はすっかり影を潜めてしまった感はあるのだが、この種の話に関していえば、メディアが報じたから感染者が増えるわけでも、メディアが報じなかったから感染者が減るわけでもない。

単純に人が集まって騒げばリスク要因が増え、そうでなければ減る。

それだけの話である。

もしかしたら、今、タガが外れたかのように飲み会を催して騒いだり、有名観光地に押し寄せたりしている人々は、ここまでの半年間品行方正に”ニューノーマル”を地で生き続けた品行方正な方々なのかもしれない。

だから、この間、食事は日常的に外食、仕事でもあちこちに出向く機会は多く、(物理的に行きたくても行きたい店が開いていなかった4月中盤~5月初めの時期を除けば)飲み会も気の置けない人々と月数回のペースでコンスタントにこなしてきた(さらにGo To トラベル東京除外で騒がしかった時期に遠出の旅行までしてきた)、「自粛疲れ」とは全く無縁の自分がとやかく言うのはお門違いかもしれないが、それでも最低限、自分流なれどリスクを避ける手立ては講じてきたつもりだし、飲み会にしても旅行にしても、「むしろ今だからこそ安全」というタイミングを見計らって動いてきた。

それだけに、「みんな飲み会やり始めたから参加しよう」とか、「みんな旅行に行き出したからうちも行こう」みたいな感覚で動いている人々の姿を見てしまうと、それこそが本当の脅威なんじゃないか、と思わずにはいられないところもあるわけで・・・。

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「解禁」の日は近づいている、ようだけど。

長らく競馬場はもちろん、WINSまで閉鎖をし続け「無観客&ネット販売オンリー」の先端DX施策を貫いていたJRAだが、今月に入って遂にWINSでのメインレースの発売を再開。さらに2週間様子を見た上で、来週からは特別戦まで対象を広げて販売する、ということで*1、いよいよ「解禁」に向けて一段踏み込んだ手を打ってきた。

先週から今週の土日の売上を見る限り、WINSでのメインレースの発売を再開したところで売上に大きな変化はなく、むしろメインレースに関しては対前年を割り込んだりもしているから、ここまでインターネット投票が定着した現在においては、営業的に決して得な施策とは言えないような気もするのだが*2、これから牡馬、牝馬共に三冠がかかっている3歳GⅠの最終戦だったり、いつになく豪華なメンバーになるはずの古馬GⅠシリーズ*3が予定されている中で、「みんなでレースの盛り上がりを味わいたい」という人もいるはずだから、ファンの裾野を広げる、という意味でも、「売れてるからこのままでいいじゃん」というわけにはいかなかったのだろう。

もっとも、「WINSで馬券が買える」といっても、今はその場でレースの映像まで見届けられるわけではないし*4、仮に競馬場に入場できるような状況になったとしても、いつものように声を張り上げて叫ぶ、ということは到底許されそうにない。

なけなしの金を賭ける以上、どんなに美しい光景が眼前に広がっていてもそこは鉄火場なわけで、貴族のような上品な振る舞いなどもってのほか。

目の前の、長いのか短いのか分からない400メートル±アルファを馬たちが駆け抜けていく瞬間に、ありったけの力を込めて握りしめた馬券に印字された馬(or その鞍上の騎手の)名を叫び、勝てば渾身の力を込めて歓声を上げる。負ければ(馬ではなく)騎手に人に聞かれたくないくらいの罵声を浴びせる・・・。

それが競馬というものだと刷り込まれて育ってきた一ファンとしては、それゆえに平時に戻るまではちょっとな・・・と思ってしまう状況ではあるのだが*5、たとえサイレントな世界だったとしても、磨き上げられた馬体が芝に映え、手に汗握る攻防を経て勝者も敗者も美しく輝くのが目に映る光景だったりもするから、それはそれとして楽しんでいただく方がいても良いのかな、と思うところではある。

ちなみに、かくいう自分も、投資としては決して芳しくない結果ながら*6、昨秋「次元の違う走り」と多くのファンを驚嘆させていたリアアメリアがローズSで華麗なる復活を遂げたシーンを、そして、東のセントライト記念で、典型的な夏の上がり馬・バビットがまたしても逃げの一手で4連勝を遂げたシーンを眺め、それぞれが決戦の舞台で「無敗」の二冠馬とぶつかる姿を想像できただけで満足してしまったところはあったので、単に美しい勝負を見たいだけの人種なのかもしれないが・・・。

この週末も白熱した戦いが繰り広げられたリーディング首位争い*7をはじめ、「無観客」の間にも着々と、凝縮された様々なドラマが今年も展開されているだけに、観客を入れるにせよ、入れないにせよ、ここからの盛り上がりに水が差されないことをただ願うばかりである。

*1:【!】9月26日(土曜)以降のパークウインズ・ウインズ等の制限付き営業 JRA参照。

*2:理由はよくわからないが、リアルな財布からお札を取り出す時には、ネット上でボタンをクリックする時ほどの勇気を発揮できない、ということなのかもしれない(苦笑)。

*3:何といっても今年の秋は、まだ海外遠征もままならない状況だから・・・。

*4:自分は全く足を運んでいないのだが、14時には追い出されるようだから、「さっさと帰って結果は家で見ろ」ということなのだろう。

*5:これは競馬観戦に限らず、プロ野球でもJリーグでも同じだろう、と思うわけで「声出し禁止」の観戦のために入場料を払う感覚は、自分にはちょっと理解できなかったりもする。

*6:今週は3日連続開催で、しかも21日は「JRAアニバーサリー」ということで配当還元率アップの恩恵にもあずかることができたはずなのだが、見事に空振り。勝負よりも自分の愛馬への夢を優先して馬券を買ったがゆえでもあるのでしょうがないといえばそれまでだが、まだまだ修行が足りないな、と。

*7:19日にルメール騎手が中山で3勝して差を広げたと思いきや、中京での直接対決となった20日は川田騎手が未勝利のルメール騎手を尻目に、メインのローズS含む4勝を挙げ巻き返し。21日は中山でお互いが3勝ずつ挙げ、結果、141勝対131勝。まだまだ先は分からない展開となっている。

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