と馬が思ったのかどうか、3歳牝馬のピンクカメオが、雨中の稍重馬場で激走して大波乱を演出した。
人気がなかったとはいっても、この馬、兄貴はブラックホーク(自分の父はフレンチデピュティ)、2004年度のセレクトセールでは金子真人オーナーが7100万円で買っていったという良血で*1、これまでの戦績も2度のG1以外は連を外したことがない。デビューの新馬戦を断トツの人気で勝ちきり、マイルのオープン勝ち(菜の花賞)もある好素質馬が、桜花賞で大敗したくらいで何でブービー人気だったのか、とそっちの方が不思議である。
上位人気が割れるようなレースだと、得てしてそこそこ人気のある低順位人気馬(要するに、単勝のオッズはそんなに高くないんだけれど、相対的には15、16番人気くらいに甘んじている馬)が、ワイドや3連複の盲点になってしまう、ということがあるから*2、今回もそのパターンだったのかもしれないが、1番人気との組み合わせでワイド7840円はあまりに美味し過ぎる話で、何年か経てば、当然勝つべくして勝ったレースだった、という評価になるような気がする。
まぁ、例の1000万円級三連単の方は、3着に飛び込んだ馬が馬だけに、その場にいたとしても、さすがに手は出なかっただろうけど*3。
馬名ムラマサノヨートー(何ちゅう名前だ・・・)。
ダートの特別戦で2桁着順連発、芝転向初戦に12番人気で2勝目を挙げるも、前走ステップレース(NZT)で14着惨敗。
鞍上は小林淳一騎手だし、よほどのキングヘイローマニアでなければ買えないような血統でもある。
明日の見出しは、“妖刀メッタ切り”で決まりだろう。
馬券とともに斬られてしまった方々には、深く哀悼の意を捧げたい(苦笑)。