組織論

意外でも何でもない「必然の26人」

前々から知ってはいたが、長年刷り込まれたカレンダーからはあまりに外れた日程ゆえ、まだ「直前」モードには入れない今年のカタールW杯。だが、登録メンバーの発表となると、いよいよ・・・という気分にはなってくる。 「日本サッカー協会は1日、ワールドカ…

変えるために必要なこと。

一瞬盛り上がってはや鎮火・・・の気配もあるが、今週一番ドタバタしていた話題といえば、やはり某「丼」チェーンの件だろう。こういうことが起きると、「コンプライアンス」の文脈で語ろうとする人が必ず出てくるのだが、本来、「コンプライアンス」という…

「固定」し続けたことの意味。

最近では珍しくハラハラした展開が続いているサッカーのカタールW杯最終予選。1勝2敗、と負け越したサウジ戦では、聞こえてくる声はみな罵声、というような状況だったが*1、その4日後にホームでオーストラリアを撃破して一息。さらに先週からの11月アウェー2…

15年の時を超えて。

”ワンマンショー”という言葉がふさわしい、”らしさ”全開の就任会見だった。www.youtube.com最近は、いろんな会見がそのままの形でインターネットに載せられることは多いのだが、50分近くの時間、ずっと見続けていたいと思うようなスリリングな会見と問答がで…

全てを超えたメッセージ。

東京での開催が決まってからずっと、「オリンピック&パラリンピック」とか「オリパラ」などと一括りで呼ばれながらも、メディアの注目度でも世論の関心でも圧倒的な存在感を誇る「五輪」の蔭に隠れ続けていたのが、「パラリンピック」というイベントだった…

モヤモヤは解けたけど・・・。

先週末まで、記事が出るたびにずっとモヤモヤしながら眺めていた話題があった。昨年の通常国会で改正法が成立した公益通報者保護法の「指針」に関する話題である。 「政府は企業の不正を通報した人の保護を強化する具体策を記した指針をまとめた。通報した人…

いつだって今日がDAY1~ブログ開設から16年を迎えて

このブログを初めて書いたのは2005年8月4日。だから、昨年は華々しく「15周年!」でエントリーを上げるはずだったのだが、新型コロナ禍下で慌ただしく日々が過ぎる中、まさかの失念。それまで毎年節目の日には何かしらかそれらしいことを書いていたのに、202…

「ジョブ型」は魔法の杖ではない、ということを改めて。

ここに来てまさかの「緊急事態宣言再び」のような状況になっていて、年も変わり、せっかく、さぁ新しい気持ちで仕切り直してこれから!と思っていた方々の中には、げんなりしている方も多いのではなかろうか。だから言わんこっちゃない・・・などとまでいう…

法務にできることは何なのか?を考えさせられる報告書。

数年前、五反田の土地を舞台にした、いわゆる「地面師」による大掛かりな詐欺事件が報じられたのはまだ記憶に新しいところである。一昔前、まだバブルの余波が残っていた時代(自分がまさに駆け出しだった頃)は、この手の話を耳にすることはそれなりにあっ…

今こそ、地に足の付いた議論を。

今年の夏くらいから、新型コロナ下で溜まりに溜まったフラストレーションを晴らすがごとく、「法務の未来」を前向きに語ろうとするウェビナーの類をあちこちで見かけるようになった。それ自体は決して悪いことではないし、後ろ向きな思考に陥るよりは、前向…

一つの時代が終わった日。

午後2時くらいに、突如としてNHKの速報で流れた「安倍総理、辞任」の報。総理会見で自身の体調についても言及する、という話は数日前から出ていたし、それ以前からの「健康不安」報道とも相まって、何かしらかのバッドニュースが出ることを想像していた人は…

運命の不思議。

まぁ、細かい解説は不要だと思うけど、本日の夕刊より。 「政府は14日の閣議で、検事総長に林真琴東京高検検事長(62)を充てる人事を決めた。稲田伸夫検事総長(63)は退官する。」(日本経済新聞2020年7月14日付夕刊・第3面、強調筆者) 世の中、企業でも…

最後に決めるのは、自分だ。

週末まではまだブログを更新する余力もあったのだけれど、週が始まれば山を超えるまでダッシュで駆け抜けるしかない。そんな週だ、今週は。ということで、少しでも早く床に就いて明日の態勢を整えろよ・・・と自分に突っ込みを入れつつ、この季節になるとど…

この先ずっと必要なものだからこそ、ちゃんとしたものを選びたい。~電子契約サービス選びに欠かせない視点

多くの会社では間もなく終わろうとしている「在宅勤務モード」だが、不自由だの何だのと言われながらこの間に脚光を浴びたサービスは結構あって、特に話題を集める機会が多かったのが「ZOOM」をはじめとするWeb会議システムだし、もう一つ挙げるとすれば「電…

似ていてほしくないけど、似ているもの。

今年の初め頃から随分長く続いてきた「新型コロナウイルス禍」への対応も、ようやく一区切りを迎えようとしている今日この頃だが、そんな中、最近気になるのは、これまで国内の対策立案から情報発信まで、八面六臂の活躍をしてこられた政府対策本部の専門家…

何が変わり、何が残るのか。~「コロナ後」に思いを寄せて。

日本のほとんどの地域でいともあっさり緊急事態宣言が解除され、首都圏でも「早ければ21日に」という雰囲気になっている、ということで、結構長く続いた「新型コロナ禍」もそろそろ終わりが見えてきたかな、という印象である。「STAY HOME」の掛け声とともに…

「法務機能」を企業の中で生き残らせるために、今すべきこと。

昨年11月、世に出た時には、SNS上でもかなり議論が沸騰したと記憶しているが、当時は日々忙殺されていたこともあって、まとまったコメントをするタイミングを逸してしまっていたのが、「国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会 報告書~令…

指揮官の力。

本当は週末に書こうと思っていたのに、慌ただしさにかまけてグダグダしている間に数日経ってしまったネタ。土曜日に名将・エディ・ジョーンズヘッドコーチ率いるイングランド代表がオールブラックスを完膚なきまでに叩きのめした姿を見て、そして、その数時…

「法務組織」から逆襲の狼煙が上がるとき。

ここ1,2年、「法務」の意義・役割・機能等々についてあれこれ話題になる機会が増えてきたこともあって、このブログでも、特に今年の春以降は、企業法務の在り方に関する機能論、組織論に言及するエントリーを上げる機会がそれなりにあったのだが、自分自身…

ブログ開設から14年を迎えて~「法務職域論」に関する若干の考察

8月4日は、自分の中では「当ブログ開設記念日」ということになっている。 始まったのは2005年だから、今年で丸14年。決してキリの良い区切りではない。だが、それにかこつけて、今SNS界隈で、「法務職域論」(柔らかく言えば「法務の役割論」だろうか)なる…

「甲子園」に見る「人材育成」の光と影。

しばらくバタバタしていて、家に届いたまま放置してしまっていたのだが、ようやく読んだ直近のNumber誌。 特集は季節を反映して、ここ数年この雑誌が看板にしている「夏の甲子園」絡みの内容で、特に高校野球の「教育」的観点を強調した構成になっていたのだ…

「法務」という名の船に乗って、我らはどこへ向かうのか?

先月号の予告の時点から気になっていた企画ではあったのだが*1、やっぱり読んでみたら迫力満点、そして考えさせられることも山のように出てきた、ということで、月例の法律雑誌シリーズとは別立てで、ジュリスト2019年8月号の「HOT issue」を取り上げてみる…

鶏が先か、卵が先か。

最近、いろんなところで取り上げられることが多い「リーガルテック」周りの話になるが、ちょうどBUSINESS LAWYERSに「Hubble」の記事が取り上げられているのを見つけていろいろと思うところがあったので、ちょっと取り上げてみることにする。business.bengo4…

そして、エースは去った。

人生それなりに長く生きていれば、どうしても様々なサプライズに直面することになるし、自分自身も散々ハードな経験をした今となっては、ちょっとやそっとのことでは驚かない自信もある。だが、それでもなお、「聞きたくなかったこと」、「聞いて仕事の手が…

組織を守り、育てるということ。

3月期決算で、今月株主総会を迎える会社では、取締役の改選に合わせて部門長クラスまで動く大規模な人事異動で”お祭り”状態になることも多い。 そして、中には「人」だけでなく、「組織」まで変わるケースもある。新聞の人事欄を眺めている限り、こと「法務…

「不祥事を止める」という発想の限界。

ここ数日、ちょっと慌ただしくて更新も滞り気味だったのだけど、気になったネタはあったので、少し遡ってエントリーを上げてみることにする(2019年6月16日更新)。国内で企業不祥事の報道があるたびに、「なぜ防げなかったのか?」という声があちこちから噴…

「法務」はどこに居るべきなのか?

今日はゆったりとした休日、ということで、ちょっとかしこまったエントリーを。どこの会社で、というわけではないのだけれど、最近、「法務部」をたたんでしまう会社が結構目立つようになってきた気がする。歴史を紐解くと、半世紀くらい前までは、一部の大…

「法務」は時代を超えられるのか?

ここのところしばらく、家の中で「テレビ」というものをほとんど使っていなかったのだけど、さすがに今日は様々なことが気になってリモコンのスイッチに手を伸ばした。自分は、「30年」という、前の時代に比べると長くはないが決して短いとは言えない時代を…

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