2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年8月のまとめ

7月の終わりに、やや楽観的な見通しを載せたのが、今となっては恨めしくなるくらい“達成感”が薄かった8月。 結局、中旬から下旬にかけて、重たい案件がドカドカ降ってきて、読もうと思っていた本は、ほとんど積読のままになってしまったし、見ようと思ってい…

大山は鳴動すれども動かず、そして、「約款」だけが残された。

2009年11月に法制審議会民法(債権関係)部会の第1回会議が開かれてからはや5年近くの歳月が流れ、実に100回近い会議*1での議論を経て、ついに、「債権法改正」が一つの節目を迎えることになった。 「法制審議会(法相の諮問機関)の民法部会は26日、消費者や…

第二次ベビーブーマーの複雑な心境

かつての隆盛を知る者としては、何だか切なくなるような記事が週末から新聞紙面をにぎわせている。 「大手予備校『代々木ゼミナール』を運営する学校法人高宮学園(東京・渋谷)は全国27カ所の校舎を7カ所に減らす方針を固めた。20カ所では2015年度以降の生…

ロンシャンへの架け橋が再びつながった瞬間。

勝利を信じて疑わなかったオークスで、痛恨の敗戦を喫して以来、3ヶ月ぶりのレースとなったハープスター@札幌記念。前走があまりに勿体ない負け方だったために*1、鞍上が一新されても不思議ではなかったのだが、無事、川田騎手がデビュー戦以来のコンビを…

「消費者裁判手続き特例法」の施行を見据えた論稿2本

昨年末に国会で可決、成立した「消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律」、略して「消費者裁判手続き特例法」。 この制度のカギを握る「特定適格消費者団体」の認定・監督に関する指針をめぐって、まだ議論が続けられて…

藪をつついた末に出てきた残念過ぎる“折衷案”

産業構造審議会小委での議論もひと段落した中で、どこかで一言・・・と思いながら、なかなかこのブログの中で書くタイミングがなかった「特許法35条改正」問題だが、審議再開を見越して、か、日経新聞の法務面に、渋谷高弘編集委員*1の記事が掲載されたので…

「盆暮れ正月」というけれど。

世間では、「お盆」ということのようで、週も後半に向かえば向かうほど、会社の中を緩んだムードが覆ってくる。 特定の業種のような、“一斉休暇”の慣行はないから、自分は普段と変わらず出社しているし、周りを見回しても、そんな人がチラホラ、という感じで…

目的と手段のアンバランスさが気になる。

ビッグデータの利活用だの何だの、という以前の話として、「個人情報」という存在がいかにセンシティブなものか、ということを、“これでもか”というほど企業実務の世界に思い知らせてくれた「ベネッセコーポレーション事件」。そして、そのインパクトは、霞…

「グッド・ウィル・ハンティング」をもう一度。

最近、日本でも海の向こうでも、自分が一昔前に映画に熱狂していた時代の名優たちの訃報を、しばしば見かけるようになってきている(それだけ、自分も歳を取ったということなのだろう)のだが、今朝のニュースは、特にショックが大きかった。 「米映画『グッ…

そういえば、いつの間にか9周年通過・・・

8月4日が、このブログの「開設記念日」だということに、3日遅れで気が付いた・・・。 ま、今年はそんなにキリが良い年でもないのでご愛嬌だが、これが来年だったら、かなり凹んだことだろう。ちょうど570万ページビュー。毎年思うことだけど、随分遠く…

検察審が同じ過ちを繰り返さないようにするために。

東京第5検察審査会が、東電の元役員3名(勝俣元会長、武藤元副社長、武黒元フェロー)に対して「起訴相当」と議決した、というニュースが、31日の夕刊から今日にかけて、大きく報道されている。検察審査会法のルール上、“強制起訴”に至るまでには、さらに「…

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