2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年1月のまとめ

例年なら、正月休みが終わってからしばらくは比較的のんびりした空気が流れるもので、2月に差し掛かる頃までは、ブログの更新もコンスタントにできていたものなのだが、今年は三連休が終わるや否や一気に繁忙期モードに突入してしまって、息付く暇もありゃし…

オリコへの業務改善命令に見る世間の温度差

昨年秋以降、話題が絶えることがなかった「提携ローン暴力団関係者融資事件」。融資元であるみずほ銀行に対しては、何度となくメディアからの集中放火が浴びせられ、結果、持ち株会社の人事にまで飛び火して、上に下に、と大騒ぎになっていたのだが、一方で…

「消費者裁判手続き特例法」は誰に影響を与えるのか?

法案化されるまでには、それなりのプロセスを経てきたものの、ひとたび動き出せばあっという間に・・・という感じで、昨年末の混乱を極めた国会の中で、サックリと可決されたのが「消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法…

美しいコントラスト〜歴史と心に刻み込まれた決勝戦

史上初の北信越勢同士の決勝戦となった、第92回全国高校サッカー選手権大会。昨年のエントリー*1で、“裾野が大きく広がったなぁ”と呑気にコメントしていたのだが、それからわずか1年で、石川県代表と富山県代表、という、これまで決勝戦のピッチには縁がなか…

“これぞプロフェッショナル”と感じる名著。

年末年始からこの3連休の入り口にかけて、いつもよりちょっとだけ余裕ができたので、小谷武弁理士の著作である「新商標教室」を通読してみた。新商標教室作者: 小谷武出版社/メーカー: LABO発売日: 2013/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見…

海を渡った勇者を改めて振り返る。

昨年くらいから自分が抱いていたささやかな希望は、あっさりと打ち砕かれた。 「米国野球殿堂は8日、2014年の殿堂入り選手を発表し、大リーグのドジャースなどでプレーして通算123勝を挙げ、日本選手として初めて候補者入りした野茂英雄氏(45)は選出されな…

まだ終わっていなかった「切り餅」事件

新春早々、最高裁HPにアップされたいくつかの判決を眺めていたら、どこかで見たような特許の無効審判不成立審決取消訴訟の判決が上がっていたので、思わず気になってダウンロードしてしまった。平成23年9月7日に、知財高裁の衝撃的な逆転中間判決*1が示され…

ついに世に出た“真打ち”的評釈

昨年秋に判決が出て以降、ジュリスト、NBL、と、ボチボチ速報的な評釈が登場していた「自炊代行業者著作権侵害事件」だが、1月6日付けで、判例DB大手のWestLaw社の「今週の判例コラム」のコーナーに、北大の田村善之教授の解説が掲載された*1。おそらく、そ…

「意匠制度の国際調和」の行方。

仕事始めとなったこの日の日経紙の夕刊に、意匠法に関する記事が唐突に掲載された。 「特許庁はデザインを保護する権利を定めた国際協定に2015年にも加盟する。海外での模造品対策を通じて、日本でデザインされた商品の価値を高める。日本の伝統工芸品やファ…

王道ドラマの復活と一抹の寂しさ。

思えば、去年のNHKは、随分と冒険をしたものだと思う。“分かる奴だけ分かってくれればいい”という香りすら感じさせる、宮藤官九郎脚本のサブカル系野心作を毎朝放映したかと思えば、多くの日本人の明治維新観を、真逆から捉えた“会津人のためのドラマ”を日曜…

荒れない箱根の安心感

大荒れだった昨年とはうってかわって、今年の箱根駅伝(第90回大会)は、東洋大学が憎ったらしいくらいの安定したレース運びで圧勝する(2位に4分34秒差)、という結果となった。1区こそ昨年の覇者日体大に意地の区間賞を奪われたものの、兄弟Wエースの設楽…

新しい年の新しい動き。

年も改まった、ということで、昨年のうちに届いていた法律雑誌の「新年号」に目を通してみた。まずは、毎年恒例、新しい年の「ビジネスローの展望」を特集に掲げるNBL誌(1016号、2014年1月1日号)から。 宣言されたリミット 〜いよいよ正念場となった「債権…

「時を作る」ということ〜新年の辞に代えて

グダグダのまま終わってしまった年末を引きずるように、普通の一日と何ら変わることなくやってきた新しい年の一日。ゆえに、特段新しい気持ちで何か書こう・・・という気分にも到底なれない状況ではあるのだが、何も書かないことには一年が始まらないので、…

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