2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2018年2月のまとめ

いろいろと考えさせることが多かった2月。 平昌五輪期間中の諸々の明るい出来事が、現実に身の周りで起きている不快な出来事を多少は紛らわせてくれたものの、大会が終わればまたそこにあるのは現実。別にこれが初めてのことではないけど、「法」というもの…

“第四次産業革命”の断末魔のような法改正

不正競争防止法改正案が閣議決定された、というニュースが飛び込んできた。 経済産業省のページに飛ぶと、早速、いつものように新旧対照条文まで載っている。 (http://www.meti.go.jp/press/2017/02/20180227001/20180227001.html)相変わらず、特許法の一…

終幕の時。

日本勢が4つの金メダルを含む史上最多のメダル13個、という実績を残して閉幕した平昌五輪。「平昌」五輪と言いつつ、氷上競技中心に、実際には「江陵(Gangneung)」の方がメイン会場のようになっている、とか、時差がない国での開催にもかかわらず、競技時間…

最後に完結した「姉妹」の伝説。

五輪期間最後の土曜日が、何もなく終わっていたら、あるいは、カーリングの銅メダルだけで終わっていたら、今回の五輪の日本勢のMVPは高木美帆選手、という総括で良いはずだった*1。僅か15歳で五輪の舞台に立った天才肌の妹と、それに一念発起して次の五輪で…

人生が重なった一投。

大会も最終盤、もう打ち止めだろう、と思っていたタイミングで、いきなり金メダル獲得のニュースが飛び込んでくる*1あたりが、個人的には長野五輪とすごくラップする今回の五輪。メダルの色だけ見たら、マススタートの方を取り上げて然るべきなのかもしれな…

3度目の歓喜、の中で。

いよいよ、“終盤”に差し掛かってきた平昌五輪。「時差がない」国でのこの手のビッグイベント、って、日中家にいられる人にとっては良いのだけど、朝7時から日が変わるくらいの時間までおうちに帰れない悲しい勤め人にとっては、連日速報結果が先に飛び込ん…

本当に強く美しいもの。

小平奈緒選手の歓喜の瞬間から一夜明けたが、ニュースでは引き続き「あの瞬間」が繰り返し流れている。今大会から“一本勝負”になったことによる分かりやすさ。 そして、どんなに短い尺でも収まる「約37秒」の戦い、というのが、同じ映像をリピートさせる最大…

「勝つべき者が勝つ」展開の痛快さ。

中盤に差し掛かっても「メダル」の報が止まらない平昌五輪。前日のフィギュアスケートの快挙に続き、日曜日は遂に信州の誇り、小平奈緒選手が女子スピードスケート初の金メダルを取る、という(良く考えたら)大快挙を、いとも順当にやってのけてしまった。…

回転技対決の行きついた先。

ソチ五輪の時に弱冠15歳で銀メダリストとなった平野歩夢選手が、更に進化して挑んできた、ということで、大会前から注目されていたスノボの男子ハーフパイプ。 実際、平野選手の試技は、その期待に違わぬスゴ技連発だったのだが・・・。 「男子の決勝が行わ…

歪んだ集団心理の真ん中で「法令遵守」を叫ぶことの苦しさ。

一週目にして早くもメダルラッシュの様相を見せている平昌五輪。 本来であれば、のんびり観戦記でも書きたいところなのだけど、残念ながらここ数日、そんな気が湧いてこないほどいろいろとざわついている。ついこの前まで“他人事”のように見ていた某O社の話…

4年間、守り続けて辿り着いた場所。

続々と新しいメダリストが誕生している中、今頃、という感もあるが、やはりジャンプの高梨選手をスルーするわけにはいかない。 「女子ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS109メートル)が行われ、前回ソチ五輪4位の高梨沙羅(クラレ)が2回とも103.5メートルの…

まわり道ではなかった8年間。

連休最終日、「速報」テロップが立て続けに流れる嬉しい展開になった平昌五輪。 一晩で一気にメダリストが3人、ということになると、誰から取り上げようか、と悩むところだが、やはりここは一番良い色のメダリストから・・・。 「女子1500メートルが行われ、…

一転してメダルラッシュ。

政治的な話題も満載の中で華々しく開幕したものの、女子モーグルは連続入賞記録が途切れ、ジャンプノーマルヒルはエース・小林潤志郎選手が風に泣き、フィギュアスケート団体は(宇野昌磨選手以外は)上位陣との差を痛感させられる結果となり、アイスホッケ…

今さらの保護期間「70年」問題、再燃。

2016年の米大統領選の影響で12ヶ国によるTPPのスキームが崩壊し、既に成立していた著作権法改正案もめでたくお蔵入り・・・と思ったのもぬか喜びだったか。 日経紙に、2年前の議論を再び思い出させるような記事が掲載されている。 「政府は小説や音楽の著作…

追いかける国の視聴者として。

平昌五輪の開会式。最後の聖火リレーで“アンジョンファン”と聞いた時、あまりの懐かしさと変わりように、俄かには頭の中で「安貞桓」と変換できなかったことを除けば(笑)、大きなハプニングもなく、セレモニーとしてのプロトコルに主催国の独自性がうまく…

今こそ「プッシュ・アンブッシュ!」と叫ぶとき。

近年は、オリンピックが近くなると、常に湧いてくる「応援したいけどできない」問題。 開会式が目前に迫り、そろそろ話題になるかな、と思ったら、やっぱり、という感じで日経紙にコラムが組まれていた。 「9日に開幕する平昌冬季五輪。スポンサー企業など…

最終兵器コウノトリ

最近、テレビも週刊誌も見ていないので、ネットニュースと新聞の活字を追いかけただけなのだが、そのニュースを見た時に、このご時世で「挙式は2年先延ばし」なんて話があるものなのか、としみじみ思った。もちろん、いかに「婚姻が両性の合意のみで成立する…

「場外戦」もまた楽し。

開幕まで1週間を切り、連日、選手団の現地入りが報じられるなど、ようやく“雰囲気”が出てきた平昌五輪。 その一方で、急転直下で参加することになった北朝鮮選手団とその関係者のニュースや、「平壌五輪」化しつつある状況への抗議行動のニュースも連日、政…

相次ぐ好決算の裏の株価急落と人生訓のようなもの。

年明けに23,000円台の壁を易々と突破し、その勢いで先月の終わりごろには一時24,000円台まで乗せた日経平均株価。 目下連日報じられている四半期決算の様子を見ても、今の日本が空前の好景気のさなかにある、ということが良く分かる。にもかかわらず、米国株…

国家権力と戦うということ。

年が明け、被疑事実を認めるかどうかについてのゼネコン各社の対応が鮮明に分かれ始めたことで、俄然興味深い展開になってきた「リニア談合」疑惑。 先月は、このブログでも、2度3度ならず4度まで取り上げてしまった。 ■「鹿島建設の勇気ある決断」 http://d…

またしてもオリンパス。

ここ数年、社長解任劇に始まって、不正会計事件、内部通報者報復事件、と、コーポレート・ガバナンス、あるいはリスク対応、コンプライアンス対応の観点から、「やってはいけない」事例を世の中に繰り返し提供してくれているのがオリンパス、という会社であ…

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