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法律雑誌記事ダイジェスト(4月後半)

相変わらず遅ればせながら、のエントリーだが、 簡単に振り返ることにする。 ジュリスト1310号(2006.4.15) 特集は「行政訴訟判例の展開」。 改正行政事件訴訟法の施行1周年と、 昨年暮れの「小田急訴訟大法廷判決」を受けた特集、というべきか*1。 『連載…

法律雑誌記事ダイジェスト(4月前半)

日頃、ゆっくりと法律雑誌に目を通す暇のない皆様に捧ぐ ちょっとだけ有意義(?)かもしれない企画。 自分自身の備忘録でもあるのだが。 ジュリスト1309号(2006.4.1) 特集は「新たな労働法制への課題」。 以前にもご紹介した「今後の労働時間制度に関する…

3年目の『法学教室』

すでに、4月号以降の予告編の話題で盛り上がっている中で、 (http://www.yuhikaku.co.jp/yuhikaku/ab20060308/#) 3月号の話題をするのも何だかなぁ、という感じなのだが、 遅まきながら取り上げてみる。 (なんとアマゾンで在庫切れ!)法学教室 2006年 03…

『Lexis判例速報』

以前、Lexis社の野心的な雑誌発刊というニュースを取り上げたが、 (http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20060129/1138543673) それに先んじて発刊されているのが、 この『Lexis判例速報』。 (http://www.lexisnexis.jp/books/hanreisokuho.html) 普通の判…

高部判事の野望(?)

昨日のエントリーへの反応を見て、ネット住民の皆様の著作権に対する関心の高さをあらためて実感する。 というわけで、便乗するわけではないが、二日続けて著作権法に関する話題。 数日前に奥村徹弁護士のブログで、東京地裁・高部眞規子判事の論文*1が一部…

ジュリスト2006.2.1号(No.1305)

発売からだいぶ時間が経ったこともあり、 本号の内容については軽く触れるにとどめる。 特集は「総合法律支援構想の実現に向けて」。 司法支援センターの役割や国選弁護制度の対応体制など、 行政、実務家の方々の取り組みが紹介されている。 「被疑者国選弁…

「憲法学者はなぜ著作権を勉強する必要がないか?」

インクカートリッジ訴訟は言うまでもなく、 最近書きたいネタがたくさんたまっているのだが、 今週はバタバタしている上に、南へ北へとしばらく旅に出ることもあって、 とてもさばけそうにない・・・orz。 とりあえず今日は、軽めのエントリーを一本。 発売…

『Lexis企業法務』創刊

判例検索DBで有名な「Lexis」が 新しい雑誌を創刊した(かつ第2号まで無料)というので、 早速取り寄せてみた。 (http://www.lexisnexis.jp/books/kigyohoumu.html) この雑誌は、 「企業法務部インタビュー」 「論文」(弁護士等による解説、5本ほど) 「…

ジュリスト2006年1月1日・15日号(No.1304)

表紙のカラーリングも新たに迎えた新年合併号は、 特集が「行政手続の法整備」。 「パブリックコメント」の手続が「行政立法手続」として法制化されるなど*1、 近年になって、行政手続のオープン化、透明化が 著しく進んでいるように思われる。 まだまだ不十…

NBL824号

NBLの新年号。 毎年恒例の「ビジネスローの展望」に加え、 今年は「裁判所専門部の事件処理の実情」として、 各専門部裁判官による“レポート”が掲載されている。 企画モノには定評のあるNBL誌だけあって、 コンパクトにまとまっており、 かつ短い中にも各専…

『法学教室』1月号より

元旦らしく、 雑誌の新年号(もっとも入手したのは昨年末だが)の記事紹介。法学教室 2006年 01月号出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2005/12/20メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る 今号では、『新会社法を学ぶ』と題した特集が組まれており、 …

ジュリスト2005年12月1日号

今号の特集は、「犯罪被害者のための施策の総合的検討」。 最近の動きに関しては、新聞で見かける程度の知識しかないのだが、 以前、平成12年から13年にかけて犯罪被害者保護の機運が盛り上がっていた時に、 顧問弁護士に頼まれて、支援団体の立ち上げに関わ…

法学教室2005年12月号

今日は、全国の国立大学で法科大学院の入試が行われたようである。 上位国立であれば、 「母校に残れるか、戻れるか」が大きな意味をもってくるところだと思われ*1、 特に在学生にとっては、 それまで机を並べてきた“仲間”と“袂を分かたなければならない” 可…

ジュリスト2005年11月15日号(No.1301)

今号の特集は「人事訴訟法施行1年」。 幸か不幸か、個人的に関わったことはないし、 仕事でも最も縁遠い分野、ということもあって*1、 これまであまり関心をもってみたことはなかったのだが、 一般の民事訴訟との比較で見ていくと、 いろいろと興味深い論点…

ジュリスト2005年11月1日号(No.1300)

「新会社法と企業実務」と銘打って今年7月に行われた 有斐閣主催の講演会の内容が、今号に完全収録されている。 当の講演会は、 江頭教授の基調講演に始まり、 今やベストセラー作家(笑)となられた法務省の相澤参事官や、 新日鉄の西川チーフリーガルカウ…

法学教室2005年11月号(No.302)

先月号ではお休みだった連載も復活し、 厚さが通常バージョンに戻っていることに安堵(笑)。 巻頭言 憲法の日比野教授が、 これまでの最高裁での法令違憲判決において、 「判決が出るまで事件に対する関心が薄かった」ということを指摘し、 「裁判所も学界…

ジュリスト2005.10.15号(No.1299)

休みの日に出かけていたりすることが多かったこともあり、 しばらく読んでいない雑誌がたまっている。 既に最新刊が来ているのだが、 一応古い方から目を通しておく。 1299号の特集は、国際公法に関する諸問題と国会主要成立法律の続編だが、 とりあえずその…

 Law&Technology 2005年10月号(No.29)

民事法研究会が発行している「Law&Technology」(L&T)という雑誌がある。 発行は年4回のみで、法律雑誌としてもマイナーな部類に入るものだが、 判例紹介がコンパクトにまとまっているのと、 掲載されている論文の質が高いことから、個人的には非常に重宝し…

ジュリスト2005.10.1号(第1298号)

今号は、第162回国会改正法の特集。 憲法論としても、刑事政策的観点からも大きな意味を持つ 巻頭の監獄法改正(実に約100年ぶりの本格的な改正。)から、 法的にはさほどの意義を感じない「なんたら基本法」(笑)まで、 一挙に掲載されている。 個人的に関…

法学教室2005年10月号(No.301)

最近のエントリーが、ブログの本筋からだいぶ外れていたので、 少し方向を変えようかと・・・・(笑)。 巻頭言 高橋宏志教授の巻頭言には、いつも心服させられるのだが、 今回もそう。 少し長くなるが、引用する。 判例も時に、あるいはしばしば間違ってい…

ジュリスト2005.9.15号(No,1297)

今夜もパソコンの機嫌がかなり悪い。 書いても書いてもデータが吹っ飛ぶ悲しみは、味わった者にしか分からない。さすがに辟易したので、以下感想を簡単に。 労働時間法制の現状と改正の方向*1 労働法務の世界では大家として知られる安西弁護士が、 現行の労…

NBL2005.9.1号(第816号)

いつもながらに中身は薄いが、 あさひ・狛法律事務所の伊従(いより)寛弁護士*1が書かれた論稿が、 今回の独禁法改正への痛烈な批判として、異彩を放っている*2。 今回の独禁法改正では、 課徴金の引き上げやリーニエンシー制度の導入の陰に隠れて、 審判制…

ジュリスト2005.9.1号(第1296号)

今号は京都議定書と温暖化対策に関する特集。 だが、個人的にはこの手の政策的見地からの議論にはあまり関心がない。 今や環境法の第一人者となった、早稲田の大塚教授の環境法の講義を 以前聴講したことがあるのだが、正直、政策論はもういいから、 法律論…

法学教室9月号(第300号記念号)

週末を利用して、溜まる前に読んでみる。 以下印象に残った記事。 特集「21世紀の法律学」 東大の大渕教授と、片山弁護士、名大の上田教授(医学系)の鼎談の中で、 工学部出身の片山弁護士が、 理系のバックグラウンドがなくても知財弁護士ができるか、とい…

法学教室9月号

300号記念号。 まだ読みかけなので、中身については今日はコメントしないが、 我らが道垣内弘人先生の今回の一言。 最近、若くないと感じる。アンガールズのどこがおもしろいのかが、今一歩わからない*1。 大いに共感(笑)。 *1:道垣内弘人「民法☆かゆいと…

ジュリスト8/1・8/15合併号

法律雑誌をいくつか自腹で年間講読している*1。 今号は「新会社法」特集で、会社法全条文が付録で付いている美味しい号である。 ただ、個人的には、この分野、必要に迫られて目を通してはいるものの、 実務的にも学問的にも魅力を感じない。 特に、毎年続い…

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