2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2008年7月のまとめ

怒涛の7月も、もうすぐ終わる。 設定温度高めとはいえ、一応空調の入ったオフィスの中で一日の半分以上を過ごしている身にとっては、日中の暑さなど別にたいしたことはないのだが、ちょっと街に出た時に、地下鉄の中で感じる夏休みムードには何ともいえない…

暗殺された特許。

ネタが尽きたわけではないのだが、じっくりとマジメに裁判例紹介をするには時間が足りないので、ここで一つ、ネタ判決をご紹介したいと思う。 題して、「暗殺された特許」。 知財高判平成20年7月30日(H20(ネ)第10022号)*1 控訴人 X 被控訴人 株式会社オ…

最高裁の「良心」

連休前に出された旧長銀粉飾決算事件の最高裁判決。 10年前に、人々の“怨嗟”の声を伝え続けていた各種メディアは、手の平を返したかのように、大逆転無罪判決に好意的なコメントを寄せる。 だいぶ落ち着いてきたこの日の夕方になっても、日経新聞の夕刊コラ…

東京の法学系COEといえば・・・

やっぱり早稲田だろう、ということで、高林龍教授が編者となられているこの一冊をご紹介せねばなるまい。 知的財産法制の再構築 (早稲田大学21世紀COE叢書―企業社会の変容と法創造)作者: 高林龍出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2008/04メディア: 単行本…

派遣労働規制、ついに。

前々から話題にしていた派遣労働法制見直しの動きだが*1、厚生労働省が「方針を固めた」というニュースが日経新聞に掲載された*2。 日経にこういう記事が載る、ってことは、9割方その内容で法案(政府原案)化される見込みになった、と考えて良いと思うのだ…

恒例(?)のBLJ最新号紹介

LEXISNEXISの回し者じゃないか、と疑われてしまいそうな今日この頃ではあるが、これで3か月連続となる「BusinessLawJournal」の最新号紹介である*1。 BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2008年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシ…

ピンク・レディーは過去の人、か。

いろいろと話題になる割に判決は少ない、とされていた「パブリシティ権侵害」が争点となった事例が出てきている。 名付けて「ピンク・レディー」パブリシティ権侵害事件。 もっとも、この判決は、拍子抜けするくらいあっさりと侵害を否定しており、先例とし…

ブログの通信簿。

ボツネタで見つけたんだが・・・。 http://blogreport.labs.goo.ne.jp/tushinbo.rb?bu=http%3A%2F%2Fd.hatena.ne.jp%2FFJneo1994%2F&btn_bu=%C4%CC%BF%AE%CA%ED%A4%F2%BA%EE%C0%AE とりあえず、実年齢よりブログ年齢の方が高いので落ち込んでいる(嘘)。 ジ…

ウナギはどこへ行った?

土用の丑の日、だというのに、仕事を終えて探しに行ったら、定食屋のウナギメニューは既に終了、コンビニのウナギ弁当も売り切れで食いっぱぐれた。 国産ウナギが稀少化した結果なのかもしれないが、別に中国産だっていいじゃないか・・・とか思ったり。 一…

人のふり見てわがふり直せ。

「緊急提言」を公表して以来、逆風に曝されている日弁連。 各メディアの論調は、“業界の自己防衛的主張”に対して、牙をむいて襲い掛かるが如きだし、追い討ちをかけるように、中教審*1までもが批判的な見解を浴びせかける。 それなりに政治力のある組織だか…

腑に落ちない結論

ライブドア事件・堀江貴文被告の公判「傍聴記」無断転載をめぐる訴訟で、被控訴人(被告)ヤフー株式会社に対して発信者情報開示とブログ記事削除を求めていた控訴人(原告)が、東京地裁に引き続き、知財高裁でも全面敗訴した。 本件の判決に関してはいろい…

祭りのあと

いつになく清々しい海の日3連休であった。 (単に空調が良く効いてただけ、なのかもしれないが。) ちなみにこの3日間、夕暮れにエンドレスリピートで聞いてたのが、“Viva La Vida”なのだが、今の気分としては、さしづめ、 Revolutionaries wait For my head…

underdog

(政治的, 社会的不正などの)犠牲者,敗残者,負け犬 (試合などで)勝ち目のない人 だそうである。 最初見た時、ついに抗議活動が始まったか、と思った(笑)。 この連休中に英語の勉強ができるとは・・・。 真意は良く分からないが、とりあえず感謝。

それは言わない約束

あああ〜 タイムリープしてぇ〜*1 *1:13時ちょっと前くらいに…。

タイムリープなんて、できなくたっていい。

「時をかける少女」のアニメ版をちょうどテレビでやっている。 時をかける少女 通常版 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2007/04/20メディア: DVD購入: 8人 クリック: 289回この商品を含むブログ (995件) を見る できることなら、この3…

「法曹増員、日弁連「ペースダウンを」−司法改革に一転異論」

いまさら記事の中身にコメントする気などないのだけれど*1、「緊急提言」を発表するタイミングは、もう少し考えてもよかったんじゃないかなぁ・・・と思う(苦笑)。 リンクは、http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/080718.html参照。 *1:日本経…

昔憧れだったHEROの引退。

3年ぶりにようやく復帰したメジャー(といっても日本市場を当て込んだ(?)ヒルマン監督のロイヤルズ)で、開幕早々に戦力外通告を受けた時点で、遅かれ早かれこういうことになることは予想できたのだが・・・ 「日本人選手の米大リーグ進出の実質的な先駆…

救われた小売店

知財をめぐる紛争を語る上で、「販売者が如何なる責任を負うか」という問題を避けて通ることはできない。 本ブログでも、以前、大創産業(100円ショップのダイソー)が「ポケモンシール」について商標権侵害責任を負わされたケース*1を取り上げたことがある…

飯村コートへの挑戦?−立体商標登録を巡る「新」基準?

「商品等の形状について立体商標としての登録を認めるかどうか」という問題について、知財高裁第3部(飯村コート)が、「マグライト」(知財高判平成19年6月27日)*1、「コカ・コーラ瓶」(知財高判平成20年5月29日)*2といったトピカルな判決を出してきたこ…

商標法4条1項7号をめぐる問題提起

商標法4条1項7号といえば、 「公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがある商標」 を「商標登録を受けることができない」とするシンプルな条文であるが、だいぶ前に「赤毛のアン」事件(知財高判平成18年9月20日)に関連してご紹介したように*1、最近では“何…

ちょっとした実験

なかなか実のあるエントリーが載せられない中、大変恐縮なのではあるが、毎週本ブログへのアクセスが集中する月曜日、トップに「ブログ村」へのリンクを置くと、どの程度アクセスポイントが稼げるのか実験してみたくなった(笑)ので、読者の皆様には、↓ノバ…

実験終了御礼

おかげさまで、1日で計450ポイント加算された。 別にだからどうなる、ってものでもないのだが、 ご協力いただいた皆様には、感謝申し上げたい。 正直、深夜0時を回るくらいの時間になっても、蒸し暑さが収まらない最近の東京の天気に、前向きな記事を書く気…

監督代えたくらいでは・・・

何も変わらなかった、と言うべきか。 五輪代表候補にボロ負けした今の勢いそのままに、“裏天王山”コンサドーレ札幌との一戦も0−3と完敗したジェフユナイテッド千葉。 ミラー−沢入体制になって、リーグ2連勝、ナビスコも2勝1分で決勝T進出・・・、というとこ…

結局はこうなるわけだ。

製造業現場に「請負」や「労働者派遣」といった労働形態が浸透してきたことが、あたかも「格差社会」の元凶かのように指弾されている昨今であるが、↓のようなニュースを見ると、製造現場に「正社員」の活躍の場を取り戻したところで何ら現状の改善につながら…

サーチャージなんて怖くない。

若者の海外旅行離れが進んでいる、だの、燃料サーチャージが大変だ、だの、と、明るいニュースがトンと聞こえてこない旅行業界であるが、全日空(ANA)が、ANAマイレージクラブ会員向けの無料会員制サービス、「旅達」(http://www.ana.co.jp/amc/news/tabid…

Endless War

結局、議論は平行線のまま、何一つ決まらずに*1、録音録画補償金制度に関する著作権法改正は見送られる見込みとなったようである。 「文化庁は携帯音楽プレーヤーのiPodなどに著作権料(補償金)を課金する内容の著作権法改正案について、当初予定していた今…

救われるのも「労働者」。割を食うのも「労働者」。

与党の「新雇用対策に関するプロジェクトチーム」(座長・川崎二郎衆院議員)が、労働者派遣制度見直しの基本方針をまとめた、という記事が載っている*1。 記事を読む限りでは、内容として 「日雇い派遣の原則禁止」 と、 「グループ企業など特定企業を主な…

「挑戦」することの難しさ

日経新聞が1面のコラムで「ルールの誤算・追い抜かれる法」という連続シリーズを掲載しているのだが、その中で「ネット検索(サービス)」に関する著作権法の「ルール作り」の遅れが、 「挑戦者が、ポリープのような既得権益をひきはがす「権利のための闘争…

逃げなかった知財高裁

昨年の末に第一審判決が出ていた「日めくりカレンダー」をめぐる著作者人格権侵害事件。 半年ちょっとで控訴審も決着した。 著作権をめぐる論点にはほとんど言及せず、当事者のやりとりの事実認定→同意の有無に関する判断のみで原告の主張を退けた地裁判決に…

七夕とエコロジー

今日はライトダウンキャンペーンの日だ、って言うから、少しは早く帰れるかと思って楽しみにしていたのだが、何のことはない、帰る夜道がちょっと暗くなっただけだった・・・(涙)。 冷静に考えれば、東京中のビルのライトを消したところで、天の川なんて見…

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